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第7回 塚山公園〜山中町(付:本町山中尾根、葉山古道) その6 十三峠おまけ〜峠の数を数えてみよう(下) [三浦主尾根プロジェクト]

その5 十三峠おまけ(上)からのつづき

峠の数を数えてみよう、残りはあと峠である。

浦郷の山越えの前に気になる場所が2箇所ある。

一つ目はここ。


金沢八景の駅から少し南に下ったところ、市大八景駅の裏の山の続きが張り出している部分である。
明治39年(1998年)測図の地図では切り通しの記号は付いていないが、迅速測図では切り通したっぽい等高線になっている。

Google Street Viewで見てみよう。


ちょうど泥牛庵の前辺りである。当然現在の16号はぺったんこに均しているので峠感はないが、右側に切り崩したと思われる山をごらんいただけるだろう。階段の上の高みに位置する泥牛庵はスクロールしてすぐ右にある。左にスクロールすれば、白いビルの後ろにもっこりした山が見える。金龍禅院の裏山であろう。この山(尾根)はかなりしぶとく海(平潟湾)側にずるずると伸びている。ググストで金龍禅院への道沿いにこの山の先っちょまでたどれるので、興味のある方は試みていただきたい。
その先っちょまでの迂回はそこそに遠回りになるのである時期に切り通したとは思うが、その前はこの程度の山(今までやこの先と比べれば「この程度」である)は峠越えしていたのかもしれない。これは峠と認めてしまっても良いのではないかと思う(6)

もう一つも似たようなパターンであるが、こちらはさらに規模が大きくなっている。


鷹取山より少し北の、横浜横須賀逗子三界点からびよ〜んと伸びてきている横浜横須賀市境の尾根である(武蔵相模国境でもあったはずだ)。
少し手前の和田山交差点付近。


国道のすぐ右を京急さんが並行していて、その脇の山の切り崩し面がすごい。
「横須賀市」の標識が出ているのは、この尾根が市境であることを意味している。海側(左折方向)にたどった尾根の先っちょから海を挟んで野島がある。構造的に野島もこの尾根に含まれているのであろう。
鷹取山からここまではほぼ住宅地の間を抜ける尾根だが、ある程度、ある部分人工的ではあるが尾根道がきれいに残されている。なかなか面白い尾根なのだが、本筋でないのでその話は別の機会にする。
例によって古地図、明治39年(1998年)測図の地図では切り通しの記号はないが、迅速測図ではその表現があり、見た感じ登ってる感もある。
この高さの尾根を今のように切り通したのはそう昔のことではないはずだ(昭和22年(1947年)の地図に1930年開通の湘南電気鉄道が描かれていないが見なかったことにする(は?))。交差点の先にお地蔵様がいっぱいいるのも例によってポイントが高い。ここも峠としてしまって良いだろう(7)

そして次が浦郷のがらめき冥界とまで言われ(言われてない)たどりついたものは誰もいない幻の切り通しがあると言われている山越えである。(皆さんたどりついてますが何か)

実際このがらめきの辺りの浦賀道は、山越えの両端がほぼ通行不可能で中がどうなっているのかよくわからない。(実は横っちょから入れます。それについては後日)

この机上の峠カウントでは、今までと同様、古地図で判定してみよう。
グラフ上の最高点はこのあたり。



手前の国道16号、浦郷隧道の入口である。


左に見える階段が古道、もしくは冥界古道の入口である。
明治39年(1996年)測図の地図迅速測図どちらからも読み取れるのは、上のトンネル前の坂から一気に尾根まで登り、その後しばらく南へ支尾根を辿ってから、くねくねと京急田浦駅の方に下っているということである。支尾根の中間以降、微妙に登っているような気もするがどうなのだろうか、机上では判断がつかない。
全体としてかなり大物の峠であるが、とりあえず一個だけカウントしておこう(8)

京急田浦駅の先、この辺りでは珍しい主尾根を横断する県道24号を横に見て少し歩くと次の坂である。
未来の記事に書いたのだが、この階段、もしくはこの周辺のどこかが坂の登り口である。


この先の坂は現存しない。かつての坂はこのまま階段の向こうの、切通された現在の京急さん線路の上の空中を登り、何やら開発元が大変なことになったらしい港が丘の住宅地に登り着く。
空中を歩行することは一般の人には不可能なので、現在港が丘に行くには、このまま京急さんを越さずに直進方向の坂を登る。

この山越えのグラフ上の最高点は、港が丘住宅地の南側、


ご覧いただければおわかりになるかと思うが、明らかに港が丘の造成から免れた部分、地図の注釈には「この辺から旧道が復活」とある部分である。
(どういうわけかGoogleさんがこの辺りの道をすっ飛ばしているので)遠景になるが、


自動車の後ろ側に見える階段を左にずんずん登った辺りになる。
因みにその上、右方向に登る階段は三浦アルプスへの登山口、つまりは三浦主尾根に通じる道である。後出の古地図を見ればわかるが、この付近で主尾根方向の道との分岐があった、その名残であろう。三浦主尾根を辿る者は、ある理由によってこの階段を下らなければ(あるいは上らなければ)ならない。それについては後日記述する(この辺)。

グラフによれば、港が丘の北側と上記階段との間はぺこんと凹んでいる。明らかに標高を削ったであろう上記南側はともかく、北側からの緩やかな下りが、海側の16号からのアクセスを考慮した造成によるもなのか、現地形を反映させたものなのか、コースのとり方によるものなのか、ぱっと見、よくわからない。

古地図を見てみよう。
まずは迅速測図。「青木坂」とあるのが、京急さんの空中の上を登る坂である。一旦登りついたと思われるのは、尾根とX字にクロスする部分である。独立標高点だろうか?「63.0」とある。ん?単位は何だ?大楠山241.53と記載されていることから、ほぼメートル法だろう。この付近の現在の標高は、地理院地図によれば30mちょっと、山をすぱーんと30m以上造成で削ったわけである。
そこと、グラフのピークのやや北側、当時の三浦主尾根方面への分岐(造成で上記ググストの後ろの階段の位置に付け替えられたのだろう)のあたりの2箇所がピークのような感じはする。後者のピーク感は、分岐であること、そこから下りであること、背景色が現在の標高が反映されている、等々の要因による心理的な私の錯覚かもしれない。

港が丘の開発はたった十数年前のことである。だが開発前のこの地域が一体どういう状態だったのか、まったくわからない。
明治39年(1896年)地図のあとの2時代の地図は残念ながら今昔マップには存在していない。次にこの道が登場するのは、ここより海側の現在の船越隧道が大正12年(1923年)に開通してからずっと後の昭和22年(1947年)資修の地図、国道から降格してかわいそうな点線になってしまっている。そしてさらに後の地図には、もっとカワイソスなことにこの道の表記が完全に消滅してしまう。港が丘開発の直前まで、実際にこの道は残っていたのだろうか?
例の石井昭先生の記録(ふるさと横須賀 第138章 浦賀道を行く」(3))、記事の連載が1980年代であるから開発直前ではないが、そこには、西側の谷から登ると尾根上を通り盛福寺の方に下る道(つまりは旧道)があったように記述されている。今は詳細に検証しないが、とりあえず戦後しばらくは、造成前の尾根上の道は存在していたようだ。だが、ということは例の京急田浦側から空中歩行しないように京急さんに沿った坂道は、尾根上の道には通じていなかったということになるのだろうか?

色々と謎多き峠であるが、ここもとりあえず全体で一個だけカウントしておこう(9)

さて困った。
盛福寺へ坂を降りてから、横須賀線に沿って田浦駅方向に向い、田浦駅手前の尾根は越さずに、再び内陸に入って次の坂が大田坂、つまりは十三峠の登り口である(10)

まずい、峠が3個足りない。

どうしたもんじゃろうのう〜?(←そのセリフ、書いてる時点で既に古いし、この日付時点ではまだ誰も知らないはずだぞ)

あの、笹下川沿いのプチ峠をもっと採用するか、上中里から登ったところのお地蔵様やめて富岡の住宅地の切り通し2つを数えるか、六国峠ハイキングコースに忘れているいくつかの峠があったのか、冥界にがらめき切り通し以外の峠があるのか、あるいは港が丘の峠を2つに数えるか、迷うところである。

う〜む。
そうだ、いいことを思いついた。我々は日本人である。We are Japanese!(何だよ突然)
ここはひとつ、日本人の心に訴えるあの手しかあるまい。

そう、残りの3峠、いや他を含めて十三の峠は、皆さんの心の中にあるのだっ!(またかよーっ!)

それは置いといて(え?)、ここまでのお正月特別企画「峠の数を数えてみよう」は、すべてインドア、机上でうにうに検証しただけのものである。やはりこれは浦賀道を実際に歩いてカウントしてみなければなるまい。(やるの?マジ?)
街道全制覇も私の趣味の一つである。
東海道は戸塚宿まで制覇した。(全制覇じゃないじゃん)
甲州街道は四谷の駅まで。(最初の宿場にも達していないぞ)
中山道は戸田橋まで。(板橋だけじゃん。てか都内?)
おおおっ!そうじゃ!(なぜ口調が変わる)
中原街道は、かなり行ったぞ。(なめこさん、マイナー、ローカル系は強いな)
三田の分岐虎ノ門から二ツ橋の交差点まで。(なんでそんな中途半端なところまで)
そこでトイレに行きたくなったのじゃ。(は?)
まったくあのときは酷い目にあった。だが寒川から先は道が無いらしいからもういいや。(ってか寒川までまだ結構あるぞ)

ということで近々公開。「街道全制覇の旅」(仮題)、乞うご期待。
(で、主尾根はどうなったんだ?あ?)

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