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里山 その5 秘境・三保の大谷 [中山、三保、白根?]


里山ガーデンに出かけてから一週間経った。例の「秘境」が気になって仕方がない。

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いわゆる谷頭というものは、下流側から見れば源流域、何かこう、神秘のベールに包まれたところである。

前記事で述べた住宅地下の田んぼに流れる2本の川の上流に源流域と思われるところがあった。いわゆる里山として放棄された部分、荒れ地あるいは藪々でとても入っていけそうなところではなかった。そして今はここも住宅地になっていて、源流地感は見る影もない。
ところがこの「秘境」、神秘の源流域を先に見てしまったのである。それも谷頭側から、しかも安全圏の住宅地の一般道路からである。

源流域と言ったが、実際に源流があるとしてそれはどこにつながっているのか?この風景を眺める道路は区界、鶴見川帷子川分水界である。道路の北側なのでこれは鶴見川流域だ。つまりはあのイノシシが出ると言われる小山田の源流域と同等の源流域なのである。ただしこの4月のぽかぽかした季節、藪の中にもそもそ入っていって源流を探る、なんてことはしない。ここは源流探索サイトではないのだ。あくまでも尾根変態 尾根探索サイトである。いやそういうサイトの趣旨だの管轄だのはどうでもいいのだが、少なくとも今回は水路探索ではないということは予めお断りしておく、
だが、この藪々の先がどうなっているかは興味がある。この先海まで藪ということはない。私は電車でも車でも徒歩でも鶴見川は何度も渡っている。そこは藪ではない。どこまで藪なのだろうか。できるだけ藪に入らないで藪に近づこうというのが今回の記事の内容である。

神奈中に乗って「薬師谷戸」バス停で降りる。

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薬師谷戸とは、ここで何度か名前の出ている梅田谷戸とは別筋の谷戸である。川井方面から「三保道路」を北上すると、梅田谷戸水路橋の手前あたりで分水界越えをして梅田谷戸に入り、道路はしばらくは谷筋を走るが、途中でぷいっと右(東)へカーブして再び峠越えをし(これが実に不可解なのだが。。。)、下って少し行ったところにこのバス停がある。当初、三保道路が梅田谷戸から乗り換えたこの谷そのものが薬師谷戸だと思っていたのだが、そうではないようだ。
なんかすごいサイトを見つけてしまったのである。ご紹介する。 字名から丹念に調査されているようだ。こういうサイトは本当にありがたい。
三保町の地名」のページを見てみる。こちらの地図によれば、三保道路が梅田谷戸から乗り換える谷は久保谷戸薬師谷戸はその支谷にあたる。つまるところ、件のバス停の位置はその支谷の入口にあるということになる。
「久保」という名称は三保町の旧村名である。つまりはこの村の名称となっていた谷戸沿いが当時の久保村のメインストリートだったのだろう。リンク先にある「三保」の由来となった3つの谷戸はどれなのか気になって調べていて上記サイトに行き当たった。おそらく3つの谷戸とは、支谷を含めて西から梅田谷戸長谷戸久保谷戸ではないかと思う。それ以外の支谷を含めためぼしい谷戸は三保町の領域ではない。

例の秘境の谷は、別のページの地図になるが「大谷(おおやと)」とのことである。久保谷戸からさらに東に位置する。つまり久保谷戸(薬師谷戸)からスタートすると「大谷」へ行くには物理的にはもう一度山越えをしなければならない。

バスで「大谷」、秘境の谷頭に行くのであればひかりが丘団地が便利である。しかし残念ながらそちらのバスに乗るには前々記事の帰路のように鶴ヶ峰駅まで出なければならない。今日の出発地からは面倒である。なので元々は目的地までは歩いて行くつもりだったのだが、16号まで出たらたまたまバスが来たので乗っちゃったわけなのである。
ところがこのバス、行き先を言わないと乗車させてくれないという世にも恐ろしいバスで(単に降車地申告制だろw)景色見て適当な場所で降りる魂胆であった私は、とっさにバス停名が出てこずパニクってしまった。結果出てきたバス停名が「やややややくしやと」だったわけだが、これは少し先すぎたようだ。だがまあ良い(薬師谷戸に下る前の峠の辺りで降りるのが正解)。川井からフルに歩くよりはマシである(次記事でやります(笑))

武蔵中山台へ通じる道路を登る。最初の記事で書いた、車で登っていったらいつのまにか中山にでててへっ♡となった道路である。武蔵中山台を抜けひかりが丘団地までの間、左側がこの秘境である。

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もう素晴らしすぎます。ナイスですね〜♪(いつの時代の誰のセリフだ?)


今いるのは「台村町」の文字が描かれている下の一点鎖線が下にへこんでいるあたり、その上の縦に細長い谷が目指す秘境谷「大谷」である。(因みに里山ガーデンは概ねこの一点鎖線の下、左側です)

ここからは直接降りられない、秘境たる所以である。左右どちらかの尾根を辿って適当な降り口を探すしかない。
右側は神奈川大学付属高の敷地になっていてそちらからは入れそうにない。なので左に行ってみよう。

前にも書いたが、この道には途中で右に分岐する道があり、それが区界、分水界方向である。右画像はその右の道に乗っかったもの。

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ここから「里山ガーデン」の会場が見下ろせる。鯉のぼりがいっぱいいるのがおわかりになるだろう。

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少し行くと、右に曲がる道がある。地図に描かれている細い尾根道だ。右画像はそれを右に曲がったところ。

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因みに左画像中央の電柱の左に見える道、これは行止りだが、区界と分水界はこちらに続いている。電柱の向こうに見える住宅地は武蔵中山台。

さて尾根道、山道のようだがこの季節、入っていけるかどうか。
何のことはない、快適な道だ。眺望も頗る良い。

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見晴らしはいろいろなものが見えているようだが、今回は分析しない。

右に分岐がある。藪っぽい。

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変な生物のくせに変な生物が嫌いななめこさんはキメ顔でスルーすることにした。

さらに快適な道が続く。右に分岐がある。藪っぽい。

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変な生物のくせに変な生物が嫌いななめこさんはキメ顔でスルーすることにした。(何かのゲームかよ)

さらに快適な道が続く(暗いので不穏に見えるが快適な道である)。右に分岐がある。藪っぽくはない。

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変な生物のくせに変な生物が嫌いななめこさんはキメ顔でこちらへ進むことにした。(やっと谷に向かうのか)

このサイトの趣旨的には直進して尾根を極めるのが本来だが、今日のところは勘弁していただきたい。どうせどの辺りに出るかはわかっている。興味ある方は適当にググストって頂きたい。(尾根の出口は見れないが、そこから先、データはとぎれとぎれだが住宅地をかなりの距離バーチャル尾根探索ができます)

坂をぐいぐい降りていくとやがて下界が見えてくる。

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「大谷」、見事な谷戸、里山である。つまりここは人間の領域だ。これを上流の秘境方向へ辿ってみよう。

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左上(右画像)に、神奈川大学の施設、高校の校舎か何かであろうものが見える。

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退屈かもしれないが、私はこういう風景が好きなのである。ご勘弁いただきたい。

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前に支尾根が突き出しているので左に曲がる。そしてまた右へ曲がる。

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この辺りで行止りのようだ。

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行けないこともないだろうが、紐張ってあって私有地然としてるし、遠慮しておこう。
この向こうがあの秘境藪であることは確かである。

右側に上へ登る道がある。

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位置的に、尾根道に入ってから最初にキメ顔でスルーした分岐に通じているのではないだろうか。藪っぽい。
変な生物のくせに変な生物が嫌いな(それ、もういいから)

それでは引き返そう。

奥が見通せる位置からの画像。こんもりとした木や草の向こうに団地と里山ガーデン会場がある。

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戻って先程の山道の出口の辺り、ここから今度は下流方向に道をだどってみよう。いったいこの谷はどこに出るのか。

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因みに、無敵のGoogleさん(Street View)はちょうどこのあたりで引き返している。そこから先の画像(今までの画像)はこのサイト限定公開ということになる。(何が限定だ)

住宅地に入りしばらく細い道が続くが、だんだん広くなってくる。

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先程のYahoo地図には描かれていたが、このときはここで初めてここが台村町であることがわかった。地元の方はどうだかわからないが、バスや車の運転で知っている程度の方に取っては、台村町といえばもうバリバリの「中山」である(あとでわかります)。なのでちょっと意外な感覚である。

今まで谷戸だの源流域だの言っているが、既にお断りしたとおり今回は水路探索ではない。だがここで初めてリアル水路が登場する。

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進行方向右側に川がある。右画像は水路を振り返った方向。

右側の緑の網の外は川、というか遊水池である。このまま川に沿ってこの道(バスが通っている)が続くと思ったが、谷筋(川筋)は左方向にカーブする。

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なので我々も左に左折する(右画像)。暗渠になっているのか、川は姿を消している。

直進方向のバス通りは坂を登り、ちょっとした山越えをして中山駅の方に通じている。縦に細長い台村町の領域はその道に沿って中山駅の方に伸びているようだ。先程の三保道路といい、どうもこのあたりの幹線道路は素直に谷筋を進まず山越えをしたがる性質のようである。謎だ。

この先、幼稚園のグラウンドを回り込むところで、再びリアル水路が姿を現す。

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そちらには道が無いので、今歩いている道なりに左へ進む。この川を境界として町名が台村町から三保町に変わる。左方向には例の三保道路が走っている。つまり今で辿ってきた谷筋「大谷」はここらあたりで久保谷戸に合流するのである。川(水路)自体の合流点は確認していない。またここで町名が変わることによって、「大谷」全体が三保町の領域には入っていないことになる。

直で三保道路に出てもつまらないので、集合住宅の中の道を歩く。

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最終的に三保道路に出てしまったが、おっとその前に、右にオートバイ乗入禁止の怪しい道がある。

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明快に暗渠である。

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大きな通りに出た。

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この道路がなんという名称なのか私は知らない。管轄もよくわからない。この辺りの横浜線の南側に沿っている広い道路だが、調子こいて長津田方面に向かうと、町田方向には向かわず、いつのまにか道が狭くなって無理やり厚木方向の246に合流させられてしまう。逆方向に向かうとなんだかよくわからないトンネルをくぐらされてT字路にぶつかり、その直前の標識には梅の木だの上菅田だのあさっての方向の地名が記されている。横浜線に沿って鴨居、小机方面に向かうには、テクニカルに狭目の道に入っていかないといけない。学習能力のない私はこの道に何度もだまされている(笑)。アップダウンは多いし、片側二車線なのに左車線にはアホな車が何台も駐車しまくっている。日本一無能だと言われるどこだか県警も取り締まるつもりはないらしい。痛い目に会いたくなければとっとと中原街道か環状4号に逃げ込むのが良いだろう。

くどいようだが今日は水路探索モードではないので、この先、辿ってきた暗渠がどこへ向かっているのかは調べていない。地図を見たら延長線上に斜めの角度の道があるのでそれだろうか(Street Viewが部分的にしかないのでよくわからない)。いずれにせよ、横浜線の線路の向こう側には、鶴見川に合流する直前の恩田川が流れている。どこかでそれに適当に合流するんだろう(と、適当なことを。。。)

中山駅が近い。今日は横浜線で帰ろう。

大通りを右方向にちょっと歩くと台村町の交差点、

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中山駅に行くにはここを左に入って行く。バスも狭い道をぐいぐいと入る。
それにしても、あんな山奥まで台村町だったとは今日初めて知った。

中山駅である。

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