ショートカット [国土地理院、地図一般]
どことは言わないが、無駄に起伏のある丘陵地域に住んでいると(横浜市だろ)、例えば下図のグリーンのラインが稜線(尾根線)になっている様な地形においてA点からB点へ移動する場合、オレンジの点線の様なショートカットはせずに、遠回りと知っていながらわざわざ稜線沿いにC点を経由する様なコースを取ってみたりするものである。
地形に逆らったオレンジの点線の様なコースは、ダウンとアップでよけいな位置エネルギーを消費するからである。(要は体力使うからだろ。軟弱め)
まあ実際こういう起伏のある場所では、メインの道路は尾根は尾根、谷は谷とそれぞれに地形に沿っている場合が多く、ここの場合もグリーンの線に沿った道路が付けられていて、Cを経由することが当たり前のようになっていたのと、もう一つ、A側の尾根とB側の尾根との間には当然のことながら谷(下図青線)があり、なめこさんのご幼少のみぎりには、谷のA側はすでに住宅地になっていたが、B側の尾根との間(斜面)は未開発の森になっていたのだ。
つまり、ショートカットしようにも、そこには道が無かったのである。だから別になめこさんの体力が衰えているからでも、軟弱だからでもない。(言い訳はいい)
つまり、ショートカットしようにも、そこには道が無かったのである。だから別になめこさんの体力が衰えているからでも、軟弱だからでもない。(言い訳はいい)
なめこさんの自宅はAの方向にあり、Bの方向には駅や学校がある。勤勉ななめこさんは、毎日通学でAとBの間をC経由で往復していた。(勤勉w)
帰りはいつも友人と二人であった。その友人が誰であったかは、記憶が淡雪のようにはかないなめこさんは今ちょっと思い出せない。(薄情なやつめ)
帰りはいつも友人と二人であった。その友人が誰であったかは、記憶が淡雪のようにはかないなめこさんは今ちょっと思い出せない。(薄情なやつめ)
ある日、一緒に帰るメンバーが一人増えた。多分年度初めの転校生で、いわゆる転校生特有のお互いの屈託のようなものはまったく無かったはずだが、友人の友人なので、卒業してからの消息を全く知らないほど私にはそれほど親しくはなかったはずである。だがなぜかこちらは名前も顔もしっかり覚えている。(笑)
その人の家は、下図のDの位置にあった。そう、つまり森であった場所が住宅地になり、そこへ越してきたのである。
下校時、私たちは坂を下りDの友人宅を経由するようになった。そして、自宅方向の尾根に上がる坂を上ったとき、息切れも腰痛もまだ知らないなめこさんたち(笑)は、「これってもしかして近道じゃね?」ということに気づき、その発見の感動に打ち震えたのである。(はい?)
まさにそのとき、ショートカットが実現したのだ!
(。。。。。。 で?)
続・Google Map? [国土地理院、地図一般]
- バス停の表記が無くなった。(復活した模様です。2019.5追記)
- 誰かさんがどこだかで文句を言ったせいか?(笑)
- (追記)送電鉄塔の表記も無くなっている模様。これは痛い。
- 細かい道がグリーンの点線になった。
- だがグレーの点線も混在している。謎。
- 道路の形状が微妙に変わったところがあるような気がする。
- 旧地図が出せないので明確な証拠とはなりえないが、たとえばここ。中央縦の道、このブログの読者様ならご存知の八坂道の峠。少しだけ右に寄ったようだ。
- (追記)ストリートビューを始める時の青ラインがずれている道路もあるぞ。(笑)
- 明らかに道路の誤記がある。
証拠隠滅されると困るから(笑)「引用」としてスクショも貼っておこう。
- 中央新報社の上にぷにっとカーブして行止りになっている道路、こんなところ(階段左)に道路はない。上の埋め込みの方の左下の四角をクリックされればおわかりになると思うが、崖の部分が航空写真で道路に見えたのであろう。
- それとこちら、先程の八坂道の少し北、右に分岐してうにうにとマンションへ登る道の下の崖の部分に並行して太い道路が描かれていたが、今見たら修正されていた。(笑)
な〜んて記事を書いていたら、すでにこちらで記事になっていた。
ってかこれはこれとして、MyMapのマークやラインの文字入力がものすごくめんどくさいとか、ラインの入力のセーブが反映されないことがあるとかいうようなクソバグをいい加減直せよな!
地理院地図更新? [国土地理院、地図一般]
このブログで提示する地図は、主に、埋め込みするものであればGoogleさんかYahoo地図、加工してベタ貼りするものであれば地理院地図を使用している。以前もどこだかに書いたが、地理院地図はいわゆるお上の地図、女将ではない(は?)、なのでやり放題である(何を?)。基本、地理院地図であることを明記すれば、切った貼った(Cut&Pasteです)や、ポイントやラインや注釈やルートを描き放題、落書きし放題ということになる。(と、なめこさんはここを読んで解釈しています。ってか落書きってなんだよ!?)
地理院地図の画像を切り出すには、ブラウザで表示したものをスクリーンショットで取り込む。範囲が足りなければ、スクロールさせて貼り合わせる。これもどこかで書いたがそれ以外の方法を私は知らない。(「機能→ツール→画像として保存」でできそうですが、使い勝手悪〜w。2018.3.25記)
地理院地図の画像を切り出すには、ブラウザで表示したものをスクリーンショットで取り込む。範囲が足りなければ、スクロールさせて貼り合わせる。これもどこかで書いたがそれ以外の方法を私は知らない。(「機能→ツール→画像として保存」でできそうですが、使い勝手悪〜w。2018.3.25記)
太田和、長坂付近の記事(書いたらリンクします)を書くのに、この切った貼ったの作業をしているうちに、地図上のおかしな表記に気がついた。
衣笠太田和トンうにゃにゃにゃネル?(何だうにゃにゃにゃって)
これは何かの呪いか!?Googleさんの航空写真やStreetViewでよくあるような、何かヤバいものが写ってしまったような現象なのだろうか!?怖いよ〜(はいはい)
これは何かの呪いか!?Googleさんの航空写真やStreetViewでよくあるような、何かヤバいものが写ってしまったような現象なのだろうか!?怖いよ〜(はいはい)
このブログをご覧になっている聡明な皆さんであればおわかりであろう。これは謎の文字でもなければ、呪いや、ヤ・ヤ・ヤ・ヤバ〜いものでもなく、ましてや最近どこだかの立法府内閣やなんたら省で絶賛大流行の改竄でも何でもない。衣笠太田和トンネまでが上にずれ、残り表記のンネの一部分がダブっているのである。
ごくごく最近に、地理院地図の改竄改版が行われたのであろう。ンネのダブりが生じたのは地図のンネ以下のタイルのキャッシュが更新されずに残っていたことによるものらしい。
まあWeb上の表示についてはブラウザのキャッシュを華麗にクリアすれば済む話だが、問題は切った貼ったで既に作成した地図に旧版と新版が混在してしまったことである。通常であれば旧新の混在に関しては黙っていればバレない(笑)のだが、地図を貼り合わせるのに上記のトンうにゃにゃにゃネルの状態も取り込んでしまっているので、そこを含めて結局修正しなければならない。メンドクセ。
2年前の記事に関する地図なので、全部新版に統一してしまうのが良いかどうかはわからないが、旧版の地図が過去のいつの時点の地図か調べようもなく、むしろ逆にあくまでも感覚的なことだが、何だか新版の方が2年前〜現在に近いような気もするので、例によってまあ細かいことは気にせず、粛々と修正してしまおう。(何だ?粛々と、って?)
2年前の記事に関する地図なので、全部新版に統一してしまうのが良いかどうかはわからないが、旧版の地図が過去のいつの時点の地図か調べようもなく、むしろ逆にあくまでも感覚的なことだが、何だか新版の方が2年前〜現在に近いような気もするので、例によってまあ細かいことは気にせず、粛々と修正してしまおう。(何だ?粛々と、って?)
因みにこちらが旧版、3月2日にスクリーンショットした画像(クリックすると拡大します)、
この後に大楠山(画像左側、南葉山霊園の上方(北側))の領域も必要になったので、今日の時点で切り出して貼り付けてみたら、初めて上記キャッシュの件に気がついたというわけである。つまり3月2日から今日(8日)までの間で改竄改版が行われたということになるだろう。
以下はその後(キャッシュクリアしてから)あらためて同じ範囲を切り取った画像である。
よく見ると、衣笠太田和トンネルの表記位置以外にも、かなりの多数箇所で極めて微妙な改変が行われている。ぱっと見でおわかりになるだろうか。
おわかりになるだろうか、と言われても、今の私のようにこれらの地図に対してある程度の目的性を持って加工するという意志を持ってご覧になっていないかぎり難しいかもしれない。中の上クラスの間違い探しといったところか。
おわかりになるだろうか、と言われても、今の私のようにこれらの地図に対してある程度の目的性を持って加工するという意志を持ってご覧になっていないかぎり難しいかもしれない。中の上クラスの間違い探しといったところか。
ということで、両者の違いを知りたくて知りたくて知りたくて知りたくて夜も眠れなくなるような方のために、両画像が2秒毎に交代するGIFアニメを作ってみた。
この地域の地図の時系列的な両版の変化に関して、色々語られるべきこともあるかもしれないが、ここではとくに考察はしない。
何にせよ、目に見える形で地理院地図の改版をリアルタイムで観れた稀有な体験ではある。
三角点の探し方!?〜実践編 [国土地理院、地図一般]
三角点の探し方!?〜測地系???のつづき
測地系の検証も終わった。(途中で投げ出しただけだろ)
いよいよ実際に三角点を地図を使って探してみよう。
まずはターゲット。
四等三角点「馬堀」である。
これで見つかれば「勝ったなガハハ」ということになるのだが(勝手に敵愾心燃やすな)、そうはいかなかったのである。
まずは地理院地図。中央の三角点がそれである。
これを1ステップ拡大すると、実にけしからんことに三角点の表示は消滅する。
実際の地図をご覧になりたい方は、地図の下のキャプションをクリックしていただきたい。
基準点成果等閲覧サービスであれば、一応上記のズームレベルで位置を確認できることができのだが、
基準点成果等閲覧サービスより
現場で咄嗟にスマホでこれを出すのはかなりめんどいし、そもそもなんか道幅以上の大きさのベタの三角で位置も特定しやすいとは言えない。
まあこのように三角点が道路上にある場合は、たいてい道路の脇とかににょきっと石が立っていたりするものである、という先入観があった。そこで道路際を探して見たのだがみつからなかった。一般のお宅があるので、これだけでかなり充分怪しい行為である。
少し先(右上・北東)に周囲を林と薮で囲まれたような駐車場があり(下のGoogle Mapの切り出し参照)、その中にでも紛れ込んでいるのかな、と思ったが、藪に入ってまでして探したいと思わなかった私はそこで諦めた。
だが、私の目はfusianasanであった。
実践編として、早速、実際にGoogleさんを使って、この未知の三角点を探してみよう。
上記「馬堀」三角点の座標
35°15′21.9666″ 139°42′20.0074″で検索をかけてみる。
これを「航空写真」にし、画像を拡大してみる。(埋め込みは例によってずれるので切り出しにします)
Google Mapより
これ以上拡大しようとすると、Street Viewが発動する。だが、この画像の段階で、だいたい道路のどの辺りにあるのかがわかる。少なくとも右上の駐車場ではない。だが道路の真ん中付近である。そんなところに三角点があるのだろうか?それとも誤差で、右側のお宅と道路の境界にでもあったのだろうか?
ここでGoogle Street Viewを発動してみよう。
適当にスクロールして向きを調整する。場所は道が狭くなる手前、3DのMapではぐちゃっとしている鉄塔の前である。
あれ?この道路の右寄りにあるぽっちはなんだ?
具体例は思い出せないが、こういう丸ぽちだけのタイプの三角点を私はどこかで見たことがある。
そういうわけで私は先日、お正月の3日の日、別のミッションの帰りに、馬堀海岸の駅から歩いて、現地で確認してみることにした。
海抜50.4mをなめてはいけない。駅名に「海岸」が付いているだけに、ほぼ海抜は0mに近いだろう。そこから線路をくぐり軽い登りの後、一気にこ〜んな坂をひたすら登る。
登りつくと駐車場があり、その奥で道が広くなったところに、、、、
いた、いた。
三角点みっけ♪
道を舗装整備したときにこのしょぼい地味なぽっち型にしたのか、まわりの石を含めて標石なのか(だとしたら全体が写ってないな)、この下に本体がいるのか、経緯や構造はわからない。だが、ここが三角点であることは確かである。
勝った!(誰にだよ?)
地元の方が何人も歩いている中、地面や周囲の写真撮りまくり、もう完全に怪しい、不審者全開である。
上記登り坂写真右側に写っている鉄塔、馬堀線8の前辺りにこの三角点はある。
実践編2(まだやるの?)につづく
三角点の探し方!?〜測地系??? [国土地理院、地図一般]
続・三角点の探し方!?のづづき
次に測地系の話。
まず、測地系とは何か?
緯度、経度、それに標高という地球上の位置を表す3つの次元の座標は地球が丸い(球)ことを前提に設定されている。ところが残念なことに地球は丸くない。亀に乗っかった象さんが平面の大地を背負っているとかそういうことではない。厳密に球ではないということである。西洋梨みたいなぷよんとした形をしているとかいう話もあるが詳しくは知らない。だいたい球なのではあるが、その球(楕円体)の形や座標の設定の仕方を厳密に決めておかないと、秒くらいのオーダーではやりかたによってズレが生じるということである。
その球や座標の決め方の定義を「測地系」と言う。
基準点成果等閲覧サービスによれば、三角点等の座標には、世界測地系(測地成果2011)が使用されているとのことである。これが何だかわからない。
例によってWikipediaは私には何を言っているのかさっぱりわからないので、色々探していたらこんなサイトが見つかった。
ここで引用されているソース元がこちらである。
さらに辿って、国土地理院ではだいたい以下のサイトがわかりやすかった。
要約すると、
- 元々日本は「日本測地系」という日本独自の測地系を使用していた。(以下旧日本測地系とする)
- GPS等の技術の発達により世界的に、ITRF94座標系(International Terrestrial Reference Frame:国際地球基準座標系)とGRS80(Geodetic Reference System 1980:測地基準系1980)の楕円体を使用した「世界測地系」というものが制定された。
- 2002年、日本は従来の「日本測地系」を廃止し、世界測地系に準拠した測地成果2000(JGD2000 (Japan Geodetic Datum 2000))を採用することにした。
- 2011年、東北地方太平洋沖地震によって、諸々の基準値、原点などが変わってしまったため、測地系をマイナーチェンジした。それが測地成果2011である。
事実上の世界標準測地系—WGS84
ところが、せっかく世界各国が、GRS80+ITRF94という測地系を標準にすることに合意したのに、その状況を単独で覆してしまう動きが生じた。それは、アメリカがGPSを運用する際に、GRS80+ITRF94ではなく、独自のWGS84という測地系に準拠することを止めなかったことである。アメリカが単独で開発・運用するGPSの功績と有用性は絶大なものがあり、しかもそれは、世界中に利用公開されたので、多くの人が測量や地理情報の表現にGPSを利用する結果、WGS84が、「事実上の」世界標準測地系となってしまった。
実にけしからん話である。
さらに、
実際は、WGS84とGRS80+ITRF94の間には、実質的な差はほとんどない。従って、実用上は、GRS80+ITRF94を使うべきところでWGS84を使ったり、その逆をしたりしても、ほとんど問題はない。しかしながら、WGS84には、アメリカが独自に頻繁にマイナーチェンジを施しているなどの問題も指摘されている(参考: 衛星軌道と測地成果2000との関係に関するFAQ)。そのようなことからも、WGS84を「世界測地系」と呼ぶことは控えたいものである(しかし、現実にはそう呼ぶ人は非常に多い)。
大手がスタンダードをぶち壊す、どこの業界も同じだ。困ったものである。
WGS84の話はひとまず置いておいて、旧日本測地系について調べてみる。
そういえば確かに何年か前、いや十何年か前か、に地図のなんだかが変更されたことがあったよなあ、ということは地学苦手だが地図好きな私には記憶がある。そのなんだかが旧日本測地系から世界測地系への転換タイミングだったようだ。
実際、この両者にどれぐらいの変更、ズレがあるものか検証してみよう。
国土地理院にその変換サイトがある。
ここで、以前の記事の大楠山三角点の座標を入力し、旧日本測地系に変換してみよう。
「数値入力」、「世界測地系→日本測地系」、「緯度経度」、「度分秒」にチェックを入れる。
数値の入力方法が図以外どこにも書いていないのだが、とりあえずは一桁だったら0を入れて度分秒の数値を羅列し、最後に秒以下の小数点をつければ良いらしい。(こちらでも苦労されたようだ(笑))
大楠山三角点の座標の場合
35°15′00″.2454 139°37′41″.0750
は、
351500.2454 1393741.0750
となる。
これを入力してみる。
計算実行!
結果は、入力(世界測地系)と出力(旧日本測地系)で、秒の十の位レベルで差が出ている。これは大きい。
ページの下に、出力側の地図が出ている。目一杯拡大してみよう。
ん?ここはどこだ?私は誰だ?(なめこさんだろ)
ズームし杉たようだ。少しダウンする。
うーむ、これは随分ずれている。数百メートルのオーダーである。
旧日本測地系と世界測地系、うっかり間違えるとかなり凶悪なズレが生じることがわかった。
なお、上記サイトではYahooやMapionが旧日本測地系を使用しているとあるが、前々記事の検証ではこれほど大きなズレは生じていない。前掲のWikipediaが出典なのだそうである。Wikipediaの記述が古いのだろうか。これだからWikipediaは(以下略
さて、我々は地図としては主にGoogleさんを用いている。Google Mapの測地系はWGS84なのだそうだ。これはまずい。調べてみなくてはならない。
先ほどの国土地理院の「日本の測地系」には、
測量や位置決定に用いられるGNSS衛星の位置情報は、一般的には地球の重心に原点を置いたWGS-84座標系であらわされますが、同じ地球重心のITRF座標系との違いは実用上無視することができます。
とある。実際のところはどうなのだろう?
検証してみたいのだが、まず測地成果2011からWGS84に変換する手段がわからない。こちらやこちらによれば、先程使用したTKY2JGD(Web版とダウンロード版がある。さっきのはWeb版)の前にTKY2WGSというものがあったのだが、現在は配布されていないらしい。それは困った。
検索をかけて色々探したら、こんなサイトの記事が見つかった。
「TKY2WGS」は基線解析に使う大雑把なWGS84座標を得るためのものです。別な言葉で言えば、日本の現行座標とWGS84座標との正確な座標変換プログラムは存在しません。
?
さぱーりわからない。
ここで言う「日本の現行座標」とは、旧日本測地系のことだろう。
ここだけ読むからわからないのか。さらに続けて読んでいってみる。
現在、日本測地系と他の座標系(例えばWGS84)との正確な座標変換プログラムはありません。国土地理院HPには次のように記されています。
"WGS84系は,元来,数mの精度を目標に維持管理されている座標系なので、数cmの信頼できる変換パラメータは存在しません。"
?
ここまで、WGS84とGRS80+ITRF94を採用した測地成果2011に対立概念があるように認識していたのだが、そうではないのか?いや、アメリカはアメリカでWGS84を基盤とした精確な座標系が存在し、それをGoogle Mapが採用しているから日本の座標系をGoogle Map上でズレが生じるということなのか?
だめだ。まったく歯がたたない。
各座標系や楕円体個々のことは、上記に上げたいくつかのサイトを丹念に読めばわかるのだろうが、その運用上の関係性がわからない。
全員違うことを言ってるような気がする(笑)。
いや、同じことを言っているのに、定義が不明瞭か、地学を取っていない私がその定義を理解できていないだけなのかもしれない。
過去記事が十三峠で停まったままだ。これ以上、測地系に深入りするのはやめよう。(え?終わり?)
何のことはない。灯台下暗し、おなじみの愛しのサイト「三角点探し隊」にこんな記事があった。
一方、アメリカではGPSを中心としてWGS84といわれる座標系が利用されています。WGS84は軍事、航法、ナビゲーションの分野に適した測地系で、数回の改定の都度ITRF測地系に接近し、現在ほとんど同一のものと言います。
「ほとんど同一」がどの程度のオーダーかわからないが、前々記事の検証で、基準点成果等閲覧サービスで取得した三角点の座標値が、Google Mapでかなりの精度で表示されていることがわかっている。三角点探しの強者の方々のサイトの記述である。信用すべきではないだろうか。
測地系についてはこれ以上深く考えなくて良いだろう。(←思考停止かよ)
三角点の探し方!?〜実践編につづく
続・三角点の探し方!? [国土地理院、地図一般]
三角点の探し方!?のつづき
内部的な検索時の丸めや、測地系のことはわからないが、少なくともこちらで指定する座標(緯度経度)の数値はGoogleMap側はかなり精確に受け取っているようなことがわかった。(修正で記事がぐだぐだになっているので、後でまとめ直すかもしれません)
検索窓で例えば、
35°15′00.2454″N 139°37′41.0750″E
を入力したとする。すると以下のURLの情報が表示される。
入力された位置をマークした地図である。
私は当初、URL文字列のうち、以下のグリーンの部分がマークの位置座標だと思っていた。(%C2, %B0、%22はそれぞれ、度、分、秒の記号を表している)
https://www.google.co.jp/maps/place/
35%C2%B015'00.2%22N+139%C2%B037'41.1%22E/
@35.2500682,139.6275292,224m/
data=!3m2!1e3!4b1!4m5!3m4!1s0x0:0x0!8m2!3d35.2500682!4d139.6280764
地図をスクロールすると、この部分は固定で、それ以下の文字列がじゅるじゅるじゅるっと変化するからである。
実際、適当にスクロールしてみると、こうなる。
本当に丸められているのか?ここで最初の入力座標値を、上記グリーンの記述のように秒の小数1位まで丸めた値、
35°15′00.2″N 139°37′41.1″E
を入力してみる。
あれ?最初の位置からずれてるぞ?
つまり、最初の位置は数値を精確に受け取っていて表示していたということだったのか?
動体視力の悪い私は気が付かなかったのだが、固定になっている文字列は他にもあった。以下の赤の部分である。
https://www.google.co.jp/maps/place/
35%C2%B015'00.2%22N+139%C2%B037'41.1%22E/
@35.2503105,139.6271433,226m/
data=!3m1!1e3!4m5!3m4!1s0x0:0x0!8m2!3d35.2500682!4d139.6280764
この赤の数値は、検索窓に入力した座標値を度の小数に変換したものを丸めた値とほぼ同値である。
35°15′00.2454″ → 35.250068166666667
139°37′41.0750″ → 139.628076388888889
もしかして、こっちがマークの位置だろうか?
こちらは度の小数7位で丸められているようだ。誤差を計算してみよう。
40000✕1000÷360✕0.0000001=0.078m
約8cm?。めっちゃ精度ええやん!
マークの位置はこっちだろう。どうりで当たりがいいわけだ(笑)。
真ん中の@以下の座標がおそらくスクロール位置。ここがスクロールするとじゅるじゅる変わる。これに惑わされた。
じゃあ最初のは何?
三角点の探し方!? [国土地理院、地図一般]
※緯度経度座標の誤差の問題で、こちらの認識違いがあったので追記、及び削除を行いました。(2016.12.27)
※Google Mapの表示操作について認識違いがあったようです。修正、及び追記を行いました。なお、上記を含めてだいぶごちゃごちゃしてきたので、そのうち整理します。(2017.3.24)
こちらの記事でGoogleさんに文句を言っているが、言いっ放しというのも何なので、それを含めて色々検証したことを記録しておく。
鉄道のトンネルがわからないとか、全体的に色彩がのっぺりしていて見にくいだとか、色々突っ込みどころはあるが、なんだかんだ言って一番Google Mapが使い勝手が良いので重宝している。ここではその精確性をじっくりと攻めてみよう。
なお同じ記事で、検索時の誤差を以下のように記述したが、これは誤りである。
緯度経度は検索の段階で秒の小数1位で丸められてしまっているようだが、その誤差はどのぐらいだろう?
地球の一周を40000kmとして、0.1秒は緯度方向で考えると40000✕1000÷360÷60÷60÷10≒3.1mなるほど、ギリで畑に出ている可能性もあるのか。
基準点閲覧成果等サービスとGoogle Mapの測地系の違い(前者は世界測地系(測地成果2011)、後者は世界測地系(WGS84)があるようだが、よくわからない。これで誤差が生じるものなのかどうか。今は詳しく調べる余裕がない。
このことについては、こちらで再検証する。(2016.12.27)
とりあえずは、基準点成果等閲覧サービスに掲載されている基準点(ここでは三角点に限定する)の座標から、どのぐらい精確に地図上の位置が検索できるか試してみる。
サンプルとしては、誰が上から見ても位置の明確な二等三角点「大楠山」にしよう。以下埋め込みがうまくいかない(そのことは後日言及する)ので、直接画像を切り出すことにする。機能紹介のための引用なので問題ないと思うが。。。
GoogleMap完全モード「3D表示」で最大に拡大した大楠山山頂である。
GoogleMapの切り出し画像
赤丸で囲った、ちょこんと出っ張っているのが三角点である。
頂上まで登ってきゃあきゃあ言いながら撮影した、地上での三角点の画像である。形状と位置関係はおわかりになるだろう。(下の方の写真の真ん中にいるのが三角点の乗っかった円柱、その後ろが上記写真で大きく写っている半円形のテーブル状の石である。)
それではこの三角点のGoogle Map上の位置を、実際の座標から検索してみよう。
やり方。
1. 国土地理院の基準点成果等閲覧サービスでターゲットとする基準点を検索、表示する。
だいたいその辺に地図を移動、ズームし、検索ボタンを押す。いっぱい出てくるので困る場合は、必要のものだけに検索ボタンの上のチェックを外したほうが良いだろう。
2. ターゲットをクリックし、「詳細情報表示」を選択する。すると右側になんかいっぱい出てくる。
基準点成果等閲覧サービスの切り出し画像
3. いっぱい出てきた右側の欄から北緯、東経の数値をコピーする。
だが、これだけではいけない。
4. コピーした数値を入力できるフォーマットに修正する。
Google Mapは検索窓に緯度経度を入力すればその位置が検索できるのだが、取ってきた文字列そのままだとダメなようである。
緯度、経度の数値を半角スペースで区切って並べてみる。全角スペースではダメ。またカンマ(,)でもOK。
× 35°15′00″.2454 139°37′41″.0750
これだと、検索をかけても「見つかりません...」になる。ダブルクォーテーション(秒の記号)の位置がまずいらしい。
少数の末尾に移動する。
35°15′00.2454″ 139°37′41.0750″
これで検索ができる。南緯や西経にならないメカニズムがよくわからないが、念のため、NとEを付けておいたほうが良いだろう。
35°15′00.2454″N 139°37′41.0750″E
5. Google Mapの検索窓に、北緯東経の文字列を入力する。
Google Mapの切り出し画像
結果。なかなかいい感じである。
Google Mapの切り出し画像
ズームしてみる。
Google Mapの切り出し画像
おおおおおおおおおお!!! どんぴしゃじゃん!?
これはChromeでのGoogle Map完全版「3D表示」で表示したものである。
(Earth表示にして、左上の三本線のメニューをクリックすると「3D表示中<->3D非表示」にスイッチングできるようです。(←情弱めっ!w) 2017.3.24追記)
Google Mapの切り出し画像
う〜む。ずれてるなあ。
完全版「3D表示」はたまたま大楠山だけがうまく言ったのかもしれない。
別の三角点でやってみよう。
岩堂山。あの、畑の中にちょこんとある三角点である。(ビニールシートの真ん中に見える黒い点がそれ)
座標(35°09’05.5011”N 139°38’41.5091”E)を入力する。
Google Mapの切り出し画像
よくわからないな。位置的にはあっているような気もするが、肝心の三角点が見えない。もう少しズームできればわかるかもしれないがこれ以上は無理。プラスボタンを押すと、Google Street Viewが強制的に発動するという凶悪な仕様である。大楠山はもう1ステップ、ズームできるのだが。。。。これは横須賀市と三浦市に対するMap側の扱いの違いなのだろうか?
(この追記の日付現在、京急長沢駅辺りから南側は建物の立体化も未実現のようです。2017.3.24追記)
Google Mapの切り出し画像
ますますわからない。
他に三角点が写ってそうなところは、なかなか思いつかなかったが、三角点探し隊のサイトを見て、いいサンプルを見つけた。
高尾山である。
リンク先の画像を見ていただければおわかりになるかと思うが、三角点は丸いテーブル状の石の上にどっしりと乗っていてなかなかいい風格である。私も何度か高尾山にうにうにと登ったことはあるが、あれは確かに目立つ。
一度下の京王の駅からリュック背負ってえっちらおっちら登ってきたら、頂上の広場で制服の女子高生たちがきゃぴきゃぴお菓子とか食べているのを見て、力が抜けたことがある。ケーブルカーかリフトで昇ってきて、階段をひょこひょこ上がれば登れるような山である。
頂上の画像。大見晴亭の文字の右側の丸いのが三角点の乗っている石であろう。
Google Mapの切り出し画像
Google Mapの切り出し画像
これも当たりか?
こちらも当たりである。
どうもライトモード「3D非表示」の方はブレがあるようであるが、完全モード「3D表示」の方はかなり信頼性があるようである。ここで計算したような、最大3m(平均すれば1.5m?)の誤差はあるのかどうか、これらの結果からはよくわからない。(2017.12.27削除)
なんか「グーグルさん結構やるじゃん」な感じなのでもういい気もするが、他の地図でもやってみる。
Yahoo地図だが、座標入力のやり方がわからない。
Google同様、検索窓に座標入れればいいです的なことを言っている人もいるが、うまくいかない。フォーマットの問題だろうか?
検証するのも面倒なので(もはや最重要課題ではない)、URLに直接入れる方式をとることにする。例えば以下のURL、これは横須賀市役所の位置を示している。
この緯度経度数値を、上記、例えば大楠山の緯度経度に置き換えれば良い。度分秒ではなく、度の小数なので面倒だが。
大楠山の緯度経度を度の小数に変換する。(分と秒をそれぞれ60と3600で割って度に足せば良い)
緯度 35.250068166666667
経度 139.628076388888889
URLに組み込むと
Yahoo地図の切り出し画像
これ以上ズームできないが、これはかなりいい線行っているのではないだろうか?
あとはMapionでやろうとしたが、あうう、写真がでない。。。
初期表示される横須賀市役所の座標がYahooと微妙に異なるところがそそったのだが。興味のある方は下のリンクからズームしていっていただきたい。
市役所
大楠山三角点
最後に地理院地図だが、この地図は「現在の地形を見る用」と「加工用」に特化して使用していたので、写真を貼り付けるということはしたことがなかった。(Google Mapで用が足りるので)
で、早速やってみる。
左の「情報」ボタン→「+情報追加/ベースマップ切替」→「空中写真・衛星画像」→「シームレス空中写真」
これで良いだろう。写真がオーバーレイされる。
座標の入力フォーマットがわからなかったが、こちらのマニュアルに載っていた(一番最後のページ)。
とりあえずは度小数フォーマットをカンマまたは半角スペース区切りで良いらしい(最初カンマの後ろに半角スペースが入っていたらうんともすんとも言わないで困った。役人のやることは融通がきかない(笑))。
35.250068166666667,139.628076388888889
これを、上の検索窓に入れる。
結果。
+、+、+でズームしてみる。
地理院地図の切り出し画像
ちっちゃ。
色が途中で変わっているのは良いとして、この大きさでは何も見えないぞ。
こうなったら高尾山でもやってみよう。
35.625166472222222,139.243611472222222
結果。
ズーム画像。
?
なんか違うぞ。いや違わないのか?大見晴亭はどこだ!?
そもそも今回のネタは、大元をたどれば、地理院地図の三角点の記載が今ひとつ役に立たないところから始まっている。自分のとこで測って地図作っているのだから、三角点の位置はチョベリ精確であろう。だがけしからんのは、最ズームかけると三角点の記載が消えることである。これはどういうことだ?(基準点成果等閲覧サービスではちゃんと表示されます)
三角点そのものの存在を見つけるには地理院地図が有用である、というかそれしかない。だが三角点の精確な位置探索には地理院地図はあまり頼りにならないことはよくわかった。人が知らない間に地理院サイトにはなんだかよくわからないツールがいっぱいできている様で、そのあたりを使えばなんとかなるのかもしれないが、今は調べている余裕がない。
精確な位置探索にはGoogle Mapがある程度有用であることもわかった。しかし問題は、フィールドで上記1から5の作業をすることはほぼ不可能であることである。私のぷにぷにした指で、クォーテーションを4つ、カットペーストするなどという作業は、塚山公園をダンプで通過するよりも難しい(いやそんなことはないと思うが)。
いずれにせよ、事前にインドアで綿密に準備していくしかないだろう。
3以上の数が数えられない私には苦痛な作業だ。
続・三角点の探し方!?につづく