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「」 [くだらないこと]

巷では「音楽に政治を持ち込むな」とかほざいている、大変残念なレベルの知性を持つ単細胞生物が生息しているようだ。
色々書いてやろうと思ったが、余所のあっちこっちでボロクソに言われているようなので、私がぷにぷにしゃしゃり出るまでもあるまい。
まあ少しだけ言っておきたいことは、音楽を含む芸術、いやそんな上目線の言い方をしなくてもいい、人間の吐き出すあらゆる表現には常にメッセージ性が含まれていること(何だか二重表現っぽいな)、そしてその中には必然的に人間の放つメッセージとしては極めて明解かつ濃厚である「政治性」をも含むことがある。表現したいことが例えば、好ましいこと、愛すること、守りたいことであって、その対象が英語で言うところの「she」であっても、「children」であっても、「peace」であっても、「nation」であっても、表現としてのメッセージ性にはたいした違いはない。そして、対象や状況や手段を問わず、そこには必然的にある程度の政治性が発生するのである。
 
最近、というかここ何十年か、こういう「単」(単細胞生物に失礼なので以下略す)が増えているのは、実際そうなのか、それとも以前と異なり、「単」が簡単に情報発信できるようになってしまったせいで目立つようになったのか。以前はこういう「単」な連中は恥ずかしくて物をいうこと、すなわちメッセージの発信ができなかった。今は幸いである。
「単」な連中が無知で未熟な言説を世界中に発することができ、みっともない画像を貼付けることもできる。結果、大恥をかいたりも、最悪刑法犯になったりもする(まるでうちのブログだ(笑)。まだ刑法犯にはなってないが)
政治色があろうが無かろうが、メッセージを発する、あるいはメッセージに対してメッセージを返す、それぞれの環境があるのは幸いである。だがあまり調子こいてるといつかツケが来る。そして表現の自由が永遠に続く保障はない。いやそれは既に危険領域に入っているのだ。スポンサー縛りやお食事会で浮かれて既に死に体になっているメディア、業界もあるようだが、ネットも安心できない(どこぞのブログでは「○発」と書いただけで削除されるそうだ。そねっとさんがそんな狭量でないことを祈るのみである)。まあせいぜい用心することである。

「単」の話をいつまでしていてもウザいので、ここでメッセージ性に関してそこそこに極めた音楽の話をしよう。 

John Cageの「4'33" 」という楽曲がある。「物知り百科」的な様々なコンテンツなどでさんざん取り上げられているので、今さら池上なにがしや林なにがし先生などにご登場頂くまでもなく皆さんご存知であろう。
よって私が語るまでもないが一応ざっと説明する。
この曲、一般にはピアノで演奏するとされるが、譜面の指示によれば適当な時間休止、最後まで何も演奏しないのである(4分33秒は初演の時間である)。いや、演奏しないというのは正しくないか。休止も演奏のうちである(ベートーベン「運命」の冒頭の八分休符についてしばしば言及されることをご存知の方もいらっしゃるだろう)。つまり仮にピアノ曲としても、演奏者はピアノでは何も音は鳴らさない。いや、これも正しくない。休止中に観客が聴いた雑音、あるいは演奏者の仕草でさえ楽曲であるのだそうだ。つまりはそういう曲である。音楽である。 
このような、旧来の音楽らしい音の鳴らない楽曲は、他にも本人作の「0'00"」(懲りない人だ)や、John Lennonの「ヌートピア国際賛歌」などがある。John Lennonあたりは簡単に入手できると思うので、興味のある方はぜひ視聴していただきたい(iTunesでも販売されている。だが250円は高いぞ(笑))。

さてここからが本題である。(え〝?)
極めて政治色の強い話になる(は?)ので「単」な方はここでぜひお引き取りいただきたい。

今回の選挙で、名前は出さないが、ある話題になっている政党名がある。投票所で比例の政党リストを見ると、無党派層はうっかり書いてしまいそうな名称である。うまいことを考えたものだ。 
と言うわけで私も、今後自分の政党を作るとき(ねーよ)に備えて名前を考えてみよう。(以下の文章は政権与党や一部の野党を除く特定の政党を貶める目的のものではありません。誤解なきように)

政党を作っても最初は無名である。無名の政党が得票を得るには色々と真田丸レベルに策を練らねばなるまい。
まず思いつくのは、家電で「SOMY」だとか「ビタター」みたいな名前で、よく知らない消費者がうっかり購入してしまうのと同様、他党に似た名前でうっかりおこぼれを貰うという手法だ。
そこで思い浮かぶのは、「白民党」とか「公萌党」とか「民王党」などの党名だ。これならば、線や点をうっかり書き落としたとか、鉛筆の芯がうっかりかすれたとかで、我が党の得票にうっかりなる可能性もあるだろう。 
何?書き落としとかではなく、むしろ画数が増えてるものもあるって?これはうっかりしていた。ならば良い。それも考慮して、いっそ「目本共(以下略)」というのもありだろう。「目本」で始まるところなど、化粧品のコピーのようでおシャレではないか(もとの字が違うような。。。)。小椋佳の歌が聞こえてくるようだ。え?相変わらずたとえが古い?ならばザ・ヴィーナスならばどうだ?何?もはや誰も知らない?
元ネタの政党で、現時点で政党名変更されているもあるだろうって?え?どれ?どれ?(←雑)

どうせ他党名に頼るのであれば、いっそ反対政党の名前を利用して、対決姿勢を明確にするのはどうだろう。
昨今は助詞だの動詞だのも入ったキラキラ政党名もはやりである。「○○党反対」とか「○○党嫌い」とかはどうだろう。わかりやすい。「○○党死ね」なんかもトレンドだ。いっそ「○○党ムカつく!(怒)」みたいなとか「○○党ムカつく!ヽ(`Д´#)ノ」とかでもいいか。カッコ付きとか絵文字とか、認められるのかどうかよくわからないが。 
何?それだと相手の政党から怒られる?それこそ相手がヽ(`Д´#)ノ?それはまずい。

ならば逆に支持政党の側の名前を利用して、「○○党賛成」とか「○○党好き」とか「○○党愛してる(はぁと)」とか「○○党の○○さん結婚してください(花束)」とかはどうだろう。「○○党の仲間たち」というのもありだな。
いや、やはりそういうコバンザメはよくない(言ってることが一貫してないぞ)。そもそもどうも趣旨を逸脱している感がある。 

やはり、人様の政党名に頼るのはやめて原点に戻ろう。そう、最初に話題に取り上げた政党のように、投票所でうっかり書きたくなる名前だ(何が原点だ)
そこで思いつくのが、
「棄権」
「白票」
「持ち帰り」
などの政党名である。いや最後のはそのまま本当にお持ち帰りされたら元も子もないからだめか。 
仮にこれらの党名で立候補したとして、
「私が「棄権」の○○でございます」
とか
「「白票」から立候補いたしました○○です」 
とかの名乗りになるのだが、どうもしっくりこない。「棄権の○○」というのは「危険な○○」と間違えられる。「あの候補者、ちょっと危険な香りがするわ」みたいなのはある意味素敵だが、選挙ではまずい。お年寄りも見ているのだ。

熟考の上、もっといいものを思いついた。これは名案である。
さきほどのJohn Cageの話がヒントになるのだが、政党名、「」というのはどうだろう。「「」」という政党名ではない。かつて「渚の『・・・・・』」というタイトルの曲(「なぎさのかぎかっこ」と読む)が存在したが、これはそうではない。先ほどから架空の政党名を「」でくくっているのは実はこのためであり、ここでは「」の中身が提案する政党名である。つまり「」とは文字が無い、だが文字列は存在する、そういう党名である。すなわち、文字長が0、空文字列、C言語やswiftであれば””、Objective-Cであれば@""ということである。ポインタはあるのだ。(意味不明だな)
これならば白票、すなわち何も書かずに投票した人はすべて我が政党「」に投票したことになる。我が党としては白票も取り込める。選管としては棄権も減り投票率も上がる。いいこと尽くめだ。
何?絶対無理?認められない?
うーむ、そうだろうか。やはり、私の芸術表現にはJohn Cageのようなメッセージ性がないのだろうか?(いつから芸術表現になった?) 
いや、それ以前に、投票所の政党リストには我が党名は何も書かれていないことになる。選管はご親切にわざわざ「」を書いてくれないだろう。つまり誰も投票所で我が党を認識してくれないのだ。それは困る。だがそれでも白票が入ればいいか。
さらに問題は、当選しても誰にも気づかれない可能性があることである。仮に気づいたとしても、「100万票獲得した(←大きく出たな)「」公認のなめこさんです!」とか、報道する側も戸惑うであろう。(まあ一時期のPrinceみたいな例もあるのだが)

やはり無理か。。。

そんなわけで、今回は立候補するのをやめにした(そういう話?)
だから皆さんは、投票所に行っても「」に投票するのはやめていただきたい。巷では政治に不満があれば抗議の意味で白票を入れろとか言い放っている、これはまた大バカな別の「単」がいるようだが、そんなことをしても、いわゆる「漁夫の利」(意味合いは微妙に違うが)で、どこかはわからないが変な政党に得票率を持って行かれるだけである。白票はいわゆる「支持政党無し」の意志にはならない。現在の選挙制度はそういうものである。「」が立候補していない以上、あなたがここで「」を支持することは、無意識的にどこかはわからないが変な政党を支持し、変な法律や変な憲法を制定させかねない事態に陥る可能性もあるのである。心して頂きたく思う。

参院選が終わったら、次は都知事選だ。そのときまでに政党名を考えておこう。え?都知事選に比例はない?(←当たり前だろ!)政党名あまり関係ない?
まあそんなことはどうでもいい。私が都知事になったら、ホテルで家族会議したりどこかで絵買ったりするとマスコミにものすごく怒られるから、身内の何やらよくわからない美術事業に湯水のごとく税金を使い何やらよくわからない文化に貢献することにしよう。そしてさらに湯水のごとく税金をばらまいて、良いオリンピックにしてみせよう。
だから都知事選では「」、いやなめこさんに清き一票を。

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