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訂正 三浦主尾根線大楠山付近 [三浦主尾根プロジェクト]

時系列的には次の回になる新記事で、木古庭から按針塚回りの尾根線が変じゃね?的なことを書いていたのだが、それ以前に自分が描いた大楠山から葉山CCあたりの尾根線が変であることに今になって気がついた
ゴルフ場から離れて立入禁止看板のあたりから前回の終点である県道27号(横須賀葉山線)の峠である大楠山登山口交差点付近までは概ね合っていると思うのだが、それ以前、ゴルフ場内のラインがかなりいい加減である。ゴルフ場東側の、実際に歩いた管理用と思われる舗装道路の乗っている尾根に沿って引っ張ってあったが、これが曲者である。どうせゴルフ場内には入れないからこの道を歩くのだろうし、尾根っぽいし、と思って適当に引いたのだろう。というか、よく見ればその適当さが見え見えである。

さて実際のところはどうか
まず現在の地形だが、ゴルフ場分岐から右折した先の例の舗装道路は、途中までは確かに尾根道となっている。だがその先にダウンとアップがあり谷を渡っている感じがある。
該当記事の画像でも明らかに谷に下っているように見えるものがある。

IMG_3639.JPG IMG_3640.JPG

地形図を見るかぎり、阿部倉コース沿いの谷の支谷のようだ。ゴルフ場内に食い込んでいるかなり幅の広い谷である。

OgusuP4.png
(葉山CC付近 地理院地図を加工)

上記地図で、グリーンの「主尾根線」の文字の「根」のあたりが谷口である。
もしもこの谷口が無く舗装道路沿いがずっと尾根だったとすると、ゴルフ場内の谷の逃げ道が無い。純粋に窪地であればそれはそれで面白いが、火口湖でもないかぎり自然地形では言い方は悪いが三浦レベルでそれは無いだろうと思う。人工的に「CC」の文字の右上に小さな窪地があるが、当然ながらこれはゴルフ場としての仕掛け、バンカーか何かであろう。だがそれを含む谷部分のこれだけの広大な凹地形は造る意味が無い。雨水などを阿部倉コース沿いに流すようにするのが通常であろう。

では実際の尾根線はどこを通っているのか?やはりここでは過去の地形を参考にすべきであろう。
例によって、今昔マップを見てみる。大楠山付近である(ブラウザが崩れるので今回は埋め込まない)
「首都圏編」の範囲ではないので、山科台のときと同様やや縮尺の粗い「関東編」である。なので多少わかりにくいが、主尾根線は概ねゴルフ場分岐から大楠山方向に向かい、大楠山からしばらくはゴルフ場の南西の際を通ってから、東に向きを変えゴルフ場を横断して立入禁止看板の方に向かっているようである。
念のため、以前ご紹介した先人の描いた地図を確認してみたが、概ね合っているようだ。恐れ入りました。

問題が一つある。
大楠山は主尾根線に入るのだろうか?

微妙である。ゴルフ場造成前の地図の精度と、造成後の現地形の変化でよくわからない。ゴルフ場分岐側から大楠山頂上まで登って北側のゴルフ場内に降りていくというラインも考えられないではないが、難しいところである。
現在の地図で太いラインで描かれている大楠山周囲の200mの等高線に着目してみよう。北に二つの尾根が突き出している(下図参照。)。古い地図でも形のニュアンスは違うが確認できる。右側の尾根()が途中で右に曲がりピークを越えて立入禁止看板方面に向かっていることで間違いない。左の尾根()は現在「湘南国際村」からの登山路が乗っかっている。
問題は東側のゴルフ場分岐側の尾根である。
古い地図には道と思われる実線が東へ向かう尾根に乗っている。途中北へ向かう支尾根(「大谷戸坂」と書いてあるもう一つ左の尾根)が私が勘違いしたゴルフ場脇の管理通路の尾根である。この尾根は先ほど現在の地図で述べた通り阿部倉コースの支谷で終了している。
一方現在の地図でも、大楠山山頂下東分岐(下図での右の「A」の文字をひっくり返したような道路が描かれているところ)より少し北東に下ったところからゴルフ場分岐方面へは、ゴルフ場の整地によりなだらかな等高線になってはいるが、道路周辺が微妙に尾根っぽくなっていることが確認できる()。ただその西側、大楠山山頂下東分岐北の大楠山200mラインにはその尾根っぽさ(曲線的にとんがりやふくらみのようなもの)が確認できない。やや南、逆「A」文字のあたりが微妙にふくらんでいるが(の右)、これがそうなのだろうか?だとすればその下の尾根(、芦名口コースの尾根である)の支尾根であると解釈し、を通じて無理矢理頂上を経由するラインを引いてしまうことも可能ではあるが。

OogusuOne.png
(大楠山頂上周囲の尾根 地理院地図を加工)

こういうものを等高線のふくらみだとかでアナログに解釈するのは非常に厄介である。メッシュの標高数値地図もあることなので、ピクセルレベルで数学的に尾根線を描くアルゴリズムは考えてあるが、今そんなものを作って検証する時間がない。
まあ現地で観察するのが一番なんだろうが。

とりあえず机上では迷ったあげく、の尾根については、頂上にまで達している形状的な証拠が見当たらない以上、近傍であまり無理なくつながりそうなの尾根の支尾根であると解釈するという結論に達した(後者も形状的な証拠が無いっちゃ無いが)。さきほどの先人も脊梁は大楠山を通らないと断言されているし。。。(なめこさんは人の意見に流されやすい(笑))

まずは逸れていた尾根線を今昔マップ側から改めて拾い直し、大楠山の東側部分はえいやっと適当に線をひっぱることにした。
うちの環境では今昔マップに直接ラインを書けないので、適当にプロットして座標を拾い、kml化して地理院地図上で現在の地形を加味しながら旧尾根線kmlを修正した。

だいたい以下のようになった。

Teisei.png
(訂正主尾根線 地理院地図を加工)

大楠山自体は主尾根線に入っていないかもしれないが、せっかく山頂下まで来て登らない手も無いので、コースには加えておこう(この辺も適当)。どうせ行き止まりコースだし〜。

以上に基づき、従来の記事、及び地図を修正した。
ご迷惑をおかけいたしました。m(_ _)m
(何の迷惑???)

いずれ涼しくなったら実際のところは現地で確認してみよう。まだ歩いていない登山コースもあるし、展望台登ってないし。そして展望台に登ったら(←フラグやめろ)

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