三角点の探し方!?〜実践編 [国土地理院、地図一般]
三角点の探し方!?〜測地系???のつづき
測地系の検証も終わった。(途中で投げ出しただけだろ)
いよいよ実際に三角点を地図を使って探してみよう。
まずはターゲット。
四等三角点「馬堀」である。
これで見つかれば「勝ったなガハハ」ということになるのだが(勝手に敵愾心燃やすな)、そうはいかなかったのである。
まずは地理院地図。中央の三角点がそれである。
これを1ステップ拡大すると、実にけしからんことに三角点の表示は消滅する。
実際の地図をご覧になりたい方は、地図の下のキャプションをクリックしていただきたい。
基準点成果等閲覧サービスであれば、一応上記のズームレベルで位置を確認できることができのだが、
基準点成果等閲覧サービスより
現場で咄嗟にスマホでこれを出すのはかなりめんどいし、そもそもなんか道幅以上の大きさのベタの三角で位置も特定しやすいとは言えない。
まあこのように三角点が道路上にある場合は、たいてい道路の脇とかににょきっと石が立っていたりするものである、という先入観があった。そこで道路際を探して見たのだがみつからなかった。一般のお宅があるので、これだけでかなり充分怪しい行為である。
少し先(右上・北東)に周囲を林と薮で囲まれたような駐車場があり(下のGoogle Mapの切り出し参照)、その中にでも紛れ込んでいるのかな、と思ったが、藪に入ってまでして探したいと思わなかった私はそこで諦めた。
だが、私の目はfusianasanであった。
実践編として、早速、実際にGoogleさんを使って、この未知の三角点を探してみよう。
上記「馬堀」三角点の座標
35°15′21.9666″ 139°42′20.0074″で検索をかけてみる。
これを「航空写真」にし、画像を拡大してみる。(埋め込みは例によってずれるので切り出しにします)
Google Mapより
これ以上拡大しようとすると、Street Viewが発動する。だが、この画像の段階で、だいたい道路のどの辺りにあるのかがわかる。少なくとも右上の駐車場ではない。だが道路の真ん中付近である。そんなところに三角点があるのだろうか?それとも誤差で、右側のお宅と道路の境界にでもあったのだろうか?
ここでGoogle Street Viewを発動してみよう。
適当にスクロールして向きを調整する。場所は道が狭くなる手前、3DのMapではぐちゃっとしている鉄塔の前である。
あれ?この道路の右寄りにあるぽっちはなんだ?
具体例は思い出せないが、こういう丸ぽちだけのタイプの三角点を私はどこかで見たことがある。
そういうわけで私は先日、お正月の3日の日、別のミッションの帰りに、馬堀海岸の駅から歩いて、現地で確認してみることにした。
海抜50.4mをなめてはいけない。駅名に「海岸」が付いているだけに、ほぼ海抜は0mに近いだろう。そこから線路をくぐり軽い登りの後、一気にこ〜んな坂をひたすら登る。
登りつくと駐車場があり、その奥で道が広くなったところに、、、、
いた、いた。
三角点みっけ♪
道を舗装整備したときにこのしょぼい地味なぽっち型にしたのか、まわりの石を含めて標石なのか(だとしたら全体が写ってないな)、この下に本体がいるのか、経緯や構造はわからない。だが、ここが三角点であることは確かである。
勝った!(誰にだよ?)
地元の方が何人も歩いている中、地面や周囲の写真撮りまくり、もう完全に怪しい、不審者全開である。
上記登り坂写真右側に写っている鉄塔、馬堀線8の前辺りにこの三角点はある。
実践編2(まだやるの?)につづく
2017-01-09 20:28
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