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若松公園、もう一つの裏坂 [三浦散策]

殺戮された魚介類をたらふく食べてすっかり満足したなめこさんは、最後にもう一つ、以前より引っかかっている場所へ行ってから、帰ることにした。

例の徳寿院から下ったところにあった三笠ビル商店街の入口である。目的地はここではない。だがせっかくなので中を通る。

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ややっ!(なんだよ)
なんだ、ちゃんと豊川稲荷+成田山不動尊(徳寿院)の案内板があるではないか。

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この前は参道の出口がいきなりこの商店街という、綾辻張りの意外性にパニクって気づかなかったが、そのとき述べたような「よそ者には事前知識が無いと難易度が高い(笑)」ということではなかったのである。(いや、このインナーな商店街にまず入らなければならないという前提の時点で、十分難易度は高いと思うが。。。)

前回の失敗を教訓に、颯爽と駅前のYデッキを渡るなめこさん。(わざわざ上登らなくてもいんじゃね?w

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本当は五差路な駅前の交差点、この前諏訪神社に立ち寄ったときに入った若松マーケットである。

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ん?やややっ!(今度は何だよ)
横須賀ブラジャーとはなんだっ!?

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乳頭山だの二子山だの、おっぱいネタになると盛り上がるこのセクハラブログだが、実はこの間やっていた「じゅん散歩」(この記事の日付より後だぞ!)でも扱っていたので、皆さんはご存知であろう。(平日の時間的にあまり見ている人はいないと思うが)
なので、説明は省略!(おい!)

めんどくさいので(そんなに面倒じゃないだろう)リンク貼ってすまそうと検索かけたら、なんとお祭りまでやっているのだそうだ(笑)。それもなんとタダでブラジャーが飲める!(その言い方。。。)
にしても、イラストのおねいさんのグラスの位置が、なんともいやはや。。。(なぜ口調がおっさんぽくなる?)
これはもうぜひ、次回のブラジャーまつりには参加せざるをえまい!(はいはい)

ブラジャーはおいておいて、先へ進もう。(下品な記事でほんとすみません)
目の前に見える微妙にウザい高層ビル(なめこさん個人の感想です)は、サンコリーヌタワー横須賀中央駅前である。(ってかあんたの水蒸気画像の方がウザい)

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ごめんなさい。今日は諏訪神社はスルー。

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今から向かうのは、龍本寺の麓、いや中腹かな?、にある、空間的になんだかよくわからない存在の若松公園である。

以前、裏坂からお穴さまを経由して龍本寺に登ったとき、その入口にあった標柱、

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これが示す裏坂とは、横須賀共済病院の裏手から龍本寺の正面の参道脇まで登る、道標の前の坂道であることは、石井先生のお墨付きである。

だが、ここに書かれているもう一つの裏坂「この上にある龍本寺の裏から若松町へ下りる石段の道も裏坂といわれています。」と書かれている坂のことを私はすっかり忘れていた。(←老化)

3週間前のミケちゃん一連の汐入〜横須賀散策の後、今昔マップの迅速測図を眺めていたら、龍本寺の北側に何本かの登り坂らしき道ががあるのを発見した。
そして私は今まで迂闊にも気づかなかったのだが、現在でも龍本寺へのアクセスには、平坂から若松会館の脇を入る超急坂、いわゆる正面の参道、裏坂、そしてお穴さまの坂以外にもう一つ、サンコリーヌタワー横須賀中央駅前から若松公園グリーンのエリア)沿いに北側の断崖をひたすら登る階段があったのである。


上記の標柱の解説文には「石段の道」と書かれているので、この階段がもう一つの裏坂だろう。
Googleさんが3D環境にある方は、上の埋め込み地図を「拡大地図を表示」にし、航空写真にしてぐるんぐるんやっていただければこの階段のすごさ、というよりもここの過激な断崖性がおわかりになるかと思う。(3D、サンコリーヌタワーがやはり若干ウザいです(笑))

いかにも現在の階段の形状は現代的であるのだが、迅速測図に描かれている道との継承性があるのかどうかを検証してみよう。
以下の地図は、例によって地理院地図上に迅速測図に描かれている道路をトレースしたものである。

FukadaJ-1.png

今昔マップもご苦労されていらっしゃると思うのだが、迅速測図はこれ以降に発行された地形図とのズレがところどころで著しい。むしろ、アバウトな測量で「迅速」に地図を作成し、この程度のズレで済んでいることを評価すべきであろうか。

とりあえず上の図は、浦賀道平坂の形状(黄色のライン)で新旧の地図を合わせてみている。これで浦賀道西側の道(図書館の山(緒明山)側の道など)が、現在の路地と微妙に一致している様子を見てとることができるが、東側、例えば龍本寺の参道とそれにつながる道路は横方向にずれまくっている。これが作図の誤差によるズレなのか、実際に現在の道路からずれたところに元々道路があったのか、どちらかはわからない。県道国道レベルならいざしらず、現在住宅地であるところの道をわざわざ元の道をつぶしてまでずらして新しい道を作ることはあまり無いようにも思えるので、ここは作図上のズレとしておいた方がよいのではないかと思うことにする。そうなると、で描いた海岸線もあまりあてにならないかも知れないところが悩ましいが、今はおいておく。
ズレている参道の方に合わせたり、伸縮をかけてみたりもしてみたが、こちらを立てればあちらが立たずでの不毛な作業になるので、このレンジの地図ではやめておこう。

なので、龍本寺周辺を切り取った図であらためて調整してみることにする。参道のズレを作画上のものと解釈し、参道付近の道路と、平坂を無理矢理合わせてみたのが以下の図である。(拡大縮小だけでなく歪みも入れています)

FukadaJ-2.png

解説の必要もあるまいかと思うが、マークが龍本寺病院マークは横須賀共済病院、お寺の左上の網々の方形サンコリーヌタワー横須賀中央駅前である。その右側でぷにっと┓型になっている道がサンコリーヌタワーから若松公園を経て龍本寺へ登る北側の階段部分である。仮にこちらの坂を裏坂2としておいて、先に道標のあった横須賀共済病院から登る裏坂1の方を見てみよう。

緑のラインが迅速測図の道で、両端が現在の道路にほぼ合致しているが、途中が大きく上に角張っている現在の道路に比較して、割とストレートに登っているようである。
な〜んちゃって、なのだが(はい?)実は迅速測図の時点でふるさと横須賀に記載されている「裏坂」はまだ完成していないのである。迅速測図の作成時期は1880年代(明治10年代)、石版による裏坂の開通は1919年(大正8年)、つまりここに描かれている迅速測図の道は、20世紀になってから開通した裏坂の原型、つまりは旧道のような道なのであろう。
迅速測図をトレースした緑のラインの道路形状をある程度信じるならば、神明社の前を通るこの道は、以下のGoogleさん埋め込みの、現在の裏坂である右方向の切り通しを通らず、進入禁止左側の階段に相当する坂を登っていたかも知れないのである。


そして参道への合流部分は、何度か出ているかと思う以下の画像、左の現在の裏坂ではなく右側の上り階段の方だったのかも知れない。

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つまるところこの旧道は、龍本寺参道に達するまでには単なる坂道ではなく、一旦我らが観音崎尾根(右側階段上)越えをする道だったということになる。そのことは迅速測図において道路(図ほぼ中央の点線のライン)と等高線との関係でも見て取れる。
点線路だから道幅も狭い。しかも山越え。これじゃあ切り通しの坂道を作りたくもなりまさあね(笑)。

さて次にいよいよ裏坂2の方である。
これは旧道との対応を比定するならば、上の広範囲の図では緑のラインが位置的に有望であるのだが、切り取り無理矢理調整図の方ではその西側の黄緑のラインの方が合致している。本家の迅速測図を見てもこちらの道(実線路)は、お寺の敷地と思われる平場の中央を縦断していて、隅を通過する点線路(緑のライン)と比較して現在の道に近い。

実線で描かれる道路ゆえに、もともとそこそこに道幅があって有用性も高く改良の必要が無かったものが、ごく最近になってサンコリーヌタワーの建設による整地や、若松公園の整備などによって、現在の階段路に改良された、というストーリーを描いてみるのだがどうであろう。つまりこちらの若松公園の坂が現役バリバリの「もう一つの裏坂」なのである。

というわけで前置きが超長くなった。これ以上よそ者が地図のみを根拠にぶちぶち述べるのは、時間とサーバーと電気とお寿司(?)の無駄である。
早速、裏坂2を登ろう。

階段が見えてきた。右側のオシャレなエントランスはサンコリーヌタワー

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そして階段の左側に、若松公園の入口がある。

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この若松公園、場所が場所だけに(若松マーケットからと、龍本寺から件の階段を降りる以外にアクセスがない立地)あまり評判がよろしくない(笑)。
ネット上では、オーソライズされたサイトは見つからず、以下の「市民の声」のページが見つかった。


後のなんか、公園を廃止してしまえとまで書いてあるぞ(笑)。
実際これ以上の公園の画像が無いのは、この日もたまっている方々がいく人かいらっしゃったからである。(なんだ、たまってらっしゃるって)

だが実はこの公園、この階段左側の平坦部だけではないのだ。
Googleさんで見ると、階段の左側のグリーンの部分が公園の領域と思われる。


このグリーンの部分がすべて平坦なわけではない。

3Dの埋め込みは無理っぽいのでリンクでご覧いただきたいのだが(ご覧になれるかな?)、階段の登り方向、上の図から反時計回りに90度以上回転させた方向である。階段の左側、階段が右にぷにっと曲がるちょっと先までが公園である。
つまり、平坦部の先の斜面の部分も公園の敷地なのだ。残念ながら人間はその斜面の敷地には入ることはできない。
実に面妖な空間構造の公園である。幼稚園のとなりの遊具広場から始まる諏訪公園といい勝負である。

さて、問題の階段である。

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うわぁ〜、登りたくねー。(笑)
修正した画像の色調も思いっきり変だし(それ関係ない)

うんしょ、うんしょ、うんしょ、うんしょ。。。

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頑張って高いところに登れば、いい景色も見られるのだ。

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左はここも公園の敷地であるの画像。

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登りついて建物の間の道をたどると、

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おなじみ、龍本寺の境内の表側に出る。

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以上で裏坂2、踏破!(階段登っただけじゃん(笑)。能書き長い割にレポート短かっ!)

いつものように、中央公園で海を眺めて、

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IMG_6244.JPG IMG_6245.JPG

博物館側に下り(そのときの画像を「こちら」で使用しました)横須賀中央から帰宅。

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