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池子の森自然公園〜東側(下) [三浦散策]


緑地エリアは、実際はこの先(久木中学校方面)がある意味佳境なのだが、この散策路をたどった先は池子側、それも資料館の裏を抜けて公園の入口に近いところへ戻ってしまったため、今日はその先には行かなかった。タイトルに「〜東側」が入っている所以である。 この先の「西側」に関しては、後日再訪したときのことをいずれ記事にするので、今回はご容赦頂きたい。(リンクします)

当初、この散策路は先程のトンネル(New Hisagi Tunnel)ができる以前の山越えの道の名残なのかもしれない、と思っていたのだが、どうやら違っていたようだ。ざっくり机上で検証してみよう。

今昔マップによれば、久木と池子の間の尾根尾根の末端の地名を取って、これを山の根尾根としておく)には尾根道が通っていて、北へ辿ると主尾根からハイランド、名越へつながる鎌倉外郭東尾根(ハイランドまではやまなみルート)へ通じている。

Yamanone.jpg
(地理院地図を加工)

尾根サーチャー(笑)としてはは実にそそる尾根道だが、少なくともここから東尾根までは米軍施設内であり(向こう側にはフェンスがあるはずだ)、道が残っているかどうかも定かではない。
ちなみに上リンクの旧地形図には、南方向への尾根道は描かれていないが、迅速測図の時点では存在していたようだ。こちらの地図によれば、いくつかの支尾根を含めて最近に至るまで道が付いているようである。機会があればチャレンジしようかな。

旧地形図による尾根道への上りアクセスは、西の久木側に1ルート、東の池子側に2ルートある。
地理院地図にトレースしてみたのが以下の図である。

IkegoHisagi-1.png
(地理院地図を加工)

グリーンのラインが旧地形図に描かれている道(めんどくさいので関係のある道だけです)紫の文字が地名、地名はそれぞれだいたい尾根で区切られていると思われて良い。

久木側の登り口は、先程の管理事務所予定地の手前の線路の谷を少し入った右側にあったようだ。このときは元々その前提知識は無いし、線路に気を取られていたのでそのような登り口の跡が実際あったかどうかはわからない。
今入ろうとしている散策路はこのルートではなく、地形図迅速測図にもこの道は存在していない。

池子側は、現在のスポーツエリアの辺りににゅっと突き出した支尾根があり(現在でも奥の野球場やテニスコートは段々で少し高くなっている)、それを挟むように2本のアクセス路がある。
北側のルートの大部分はもろに米軍施設内であり、入口から資料館までの道に平行したゲートの向こうの道路を経て、例の電波塔の辺りから尾根に登るものである。米軍施設に入ってからのその道の消息は確認しようがない。
南側のもう一つのルートは、資料館やスポーツエリアの裏を通るもの。尾根を越えてから先の下る部分が散策路と重なっているような気がしていたのだが、実際は全然違っていた。

先ほどの地形図上に、この日のGPS(赤紫のライン)を重ねてみよう。(なめこさんがGPSをONにするのを忘れていたために、支谷の入口辺りから唐突にラインが始まっています(笑))

IkegoHisagi-2.png
(地理院地図を加工)

実際の経路はもっとくねくねしているのだが、GPS機能的にだいぶ補間されてしまっているところはご容赦願いたい。

にしても、実によく旧道と全く重なっていない。(笑)
資料館から先は、池子側北ルートと重なっているが、ここはもはや散策路ではないのでどうでも良い。

公園緑地エリアとして整備されたときに作られた道路なのか、それとも米軍さんのレクリエーション用に整備された道なのか、あるいはワイルドかつサバイバルなタフな米軍さんが自ら切り開いた道なのか(笑)。
途中にある看板に古いものがあるので、どんな形にしろ「米軍占領時代」からあった道なのかもしれない。案外元々はワイルドかつサバイバルタフガイが作った道だったり。。。

そんなわけで前置きが長くなった。早速散策路にうにうに入ってみよう。

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と、その前に。。。(何だよ)
皆さんは、ニョロバク系の注意書きのある看板の隣のこの道標が気にならないだろうか?

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私は気にならない。(気になるだろ!)
この道を辿ると、貝の化石に出会えるらしい。直訳すると、巨大な白いクラムチャウダーの素材の化石なのだそうだ。(チャウダー関係ないだろ)
実に楽しみである。(気にならないんじゃないのかよ)

旧道ではないが、山越えの道である。最初は比較的平坦であるが、

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そのうち急坂になる。

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登れど登れど階段である。まったくこれだからタフガイなクラムチャウダーは。。。(クラムチャウダー関係ない)

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ある程度、登りついたようだ。

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ピークっぽい画像がいくつかあるが、あまりよく覚えていない。

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この辺りがおそらく峠なのだろう。道標がある。

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ん?
道標によれば、先程のトンネルの出口や管理事務所予定地の辺りを「竹の里」というのかな?

公園化されたとはいえ、未だデインジャラスな場所であるようだ。

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休憩所はこちら。

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ここは休まずに、クラムチャウダー(シロウリガイ化石です!)へ向かおう。

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先程のトレースによれば、峠の少し先で旧道にクロスするはずなのだが、例えばこれなんかそうなのだろうか?

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そしてここから下り、

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さらに怒涛の下りである。

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こういう下りにあうといつも「向こうから登らなくてよかった」とか思ったりするわけだが、どうせ向こうから登ってさっきのところを下っても同じことを思うのだろう。

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ここで登り。おおおっ!下界の光だ!(なんで登って下界なんだよ!)

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反対から来る場合は、ここから入ってねっ、の画像。

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先ほど下界に出るときに見えたが、これが問題のブツである。(ブツ言うな)

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これがシロウリガイの化石?

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よくわからないな(笑)。

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よくわからないので、ご興味のある方はとりあえずこちらを。
テニスコートの脇を散策路の案内の逆に進むと、広い道に出る。

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最初の、入口からのメインの道路に出る。そちらから散策路を目指す場合は、逆光ハレハレだが(笑)この看板からスタートすればよろしいだろう。

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入口入ってすぐのゲートから、この道に沿ってフェンスの向こうにもう一本、米軍さん用の道路がある。住宅地に通じる道路である。その(入れない方の)道路の脇に、何かの看板がある。先程の化石を見た後だ。これもなにかの遺跡なのだろうか?

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後で拡大すれば読めるだろうとフェンスの網目の合間越しに撮ったのだが、、、

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無理。。。読めない。。。orz

それでもがんばって、いわゆる目をかっぽじって読めば、ローマ字とひらがなによって「ギンイチモンジセセリ」というちょうちょのことが書かれていることがわかる。このちょうちょさんたちは準絶滅危惧種なのだそうだが、「池子」と一緒に検索をかけたらこんなpdfが出てきた。
URLから言って神奈川県のものだが、この文書がどういう関係、経緯で出てきて、どう扱われたものなのかはよくわからない。
このブログ以上に回りくどい文章なので読むのに苦労するが、ギンイチモンジセセリさんたちに関してだけにかぎってざっくりと抜書きすれば、
  • (池子米軍家族住宅建設事業)提供用地で、最も動物の生息が多様である、池子地区の草地部分とこれに接した丘陵部及び谷、池、丘陵が一体となった久木地区のうち、ギンイチモンジセセリさんたちは池子地区の草地部分に生息している。

  • 提供当地の変化ある地形、複雑多様な植生、そして水のある環境では、各種の鳥類、ギンイチモンジセセリさんなどの注目すべき昆虫、他の多種類の動物の生息が確認され、極めて高い生態系が維持されていることを示す。

  • ギンイチモンジセセリさんの生息地は、ほとんど事業予定地内の草地に限定されており、久木側の草地にはいない。現在生息していない所へ移植しても、成功させることはかなり難しい。
めんどくさくなってきたので、以下は原文通り抜書きする。「自然環境について配慮すべき事項」として、
  • 事業予定地の平地部は、動物の生息にとって重要な所であり、南側の草地にギンイチモンジセセリが生息するなど、動物、生態系の観点から注目すべき所もあるので、洪水対策等との兼ね合いも考慮しながら、動物の生息域について可能な方法で保全を図ること。
さらに「次に示す所は環境上特に重要な価値をもっているので、保全対策に万全を期すこと」として、
  • 事業予定地中央ブロックの南側は、イロハモミジ-ケヤキ群集に囲まれた文化財「仲川やぐら」のある谷戸、草原から接続する南西側の谷戸(消防署、ボイラー室、バレーボールコート、バスケットボールコートの予定地)、草原と丘陵の接点となっている斜面、尾根は多様な動物の環境を維持し、またギンイチモンジセセリなど注目すべき昆虫にとって最低限必要な環境域であり、景観上も重要な係わりをもっているので、現況のまま保存すること。

  • ギンイチモンジセセリなど貴重な昆虫の移植は、困難な場合も想定されるが、現生息地域の近くに草原等を残し、可能な科学的手法を用いて実施し、またモニタリングも十分に行うこと。
これらの文章の内容が、実際どう反映され、どう実現しているのかは知らない。だが現実に、ギンイチモンジセセリさんたちの住処と言われる地に霊長類どもの住宅がぼんぼこ建っている脇にこの看板があるのは、何かの言い訳のようにしかみえないのだが。。。(笑)

そんなわけで、池子の森自然公園はだいたいわかった。(東半分だけな)

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この旗のように、いつまでも対等でお互い仲良い関係でいられますように。

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神武寺行くよ!につづくんだけどちょっと待ってね

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池子の森自然公園〜東側(中) [三浦散策]


すぐにトンネルがある。異世界への入口だ。(は?)

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地名で言うと、ここまでが池子、ここから先は久木である。つまるところ鬼畜米英は「池子施設」と言っておきながら、久木の領域まで占領しているのである。実にけしからん!(名称はともかく施設自体は旧日本海軍からのものだからじゃないかな?)

いやいや、米軍さんもちゃんと理解しているようだ。「New Hisagi Tunnel」。

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って、掘ったのはJapaneseかよっ!

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トンネルを抜けたところ。久木である。

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左側に「散策路」なるものがある。
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この時期 (11月)にニョロパク系は出まいと思うが、一旦保留、先へ進む。

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ゲートになっている。この辺りはいわゆる「弾薬庫」があったエリアだ。超危険地帯である。色々と管理が面倒だったのだろう。

その先右側の広場が、看板には「トイレ兼管理事務所」の建設予定地になっている。

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これはあまり記憶に残っていなかったのだが、次にここを再訪したときに(2017.11)、いきなり立派な長屋のような建物が完成しているのを見てびっくりポンした。

その手前(右側)に奥へ進む道がある。そこをうにうに入ってみよう。

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形状的には谷戸となっている谷沿いの平坦な道である。

うっすらとレールが敷かれているのをご覧頂けるであろうか。

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左に支谷がある。そちらへ入ってみよう。

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速攻で行き止まり。

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Googleさんの航空写真で見ると、ここら辺り色々な建物があったようだが、今は撤去されている。


戻ってレールに沿って進もう。

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左側に支谷が見えるが、すぐに行き止まりなのでスルー。

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線路はつづくよ、で広場に出る。

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広場の突き当りで立入禁止。

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これらの谷にそれぞれ弾薬庫があったのだろう。周りが山で囲まれていれば、仮に事故があっても被害が最小限にとどめられるからである。

線路に沿って引き返す。

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次に、先程の散策路を歩いてみよう。

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池子の森自然公園〜東側(上) [三浦散策]

神武寺駅のつづき

池子の森自然公園は、この記事の日付の時点でごくごく最近に開園された公園で、米軍の「池子住宅地区及び海軍補助施設、元々は「池子弾薬庫」と呼ばれた場所、さらに元をたどれば日本の旧海軍の用地であった場所の一角になる。
池子の米軍施設に関しては、こちらの記事で少しふれた。

その「池子住宅地区及び海軍補助施設」の一部が2014.11.30に開始された「返還を前提とした日米共同使用」により、 公園としては2016.2.1に「スポーツエリアが、2016.3.19に「緑地エリア」が開園されたものである。
つまり今年(2016)である。
スポーツをしないなめこさん的には、なんで「自然公園」にスポーツエリアがあるのか謎だが、まああまり細かいことを気にするとぽっこりお腹になるので(なんでお腹が出る?)それは置いておこう。

返還前提とは言っても、それはこの広大な施設用地の一部であり、残りは文字通り「住宅地区及び海軍補助施設」して残される。その部分に通常はJapanese ordinary peopleは入ることができない。
先程の神武寺駅にあったのは、まさにそれら住宅地等の施設に直結する米軍専用の出入り口である。

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ここをTypical Japanese faceななめこさんが「はろ〜ぅ♪」とか言いながらthroughしようものなら、John Wooならば速攻で鳩が飛ぶ状態になる。(変な英語含めて全然意味不明だぞ)

そんなわけで、対抗する武器も持たないなめこさんは、素直に正規の入口を目指そう。

線路沿いに新逗子方向へ歩く。線路越しに見える日米の旗。

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左画像は神武寺駅を振り向いた方向。そして駅から7、8分歩いたところで踏切を渡る。

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まあ今日は開園日なので、許可された者ではないなめこさんでも鳩を飛ばさずに立ち入れよう。

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右側にド派手なゲート、この先が現在の米軍施設の実体である。

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そこへTypical Japanese faceななめこさんが「はろ〜ぅ♪」とか言いながらthroughしようものなら(その話はもういい)

武力では勝てそうもないなめこさんは、ゲートを横目に直進する。

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「公園のルール」の7番がヤバそうだが、そこは気にせずGo!Go!(変なノリでごまかすな!)

この辺りの道路沿いは駐車場。左側はスポーツエリア

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先程駅で目撃したクソガキの皆さん(なめこさん個人の見解です)も、電車でここに何かの試合で来たのかもしれない。一方で、車で排気ガスを撒き散らしながらここの駐車場に停め、健康的なスポーツをする人たちもいる。

スポーツエリアの先の左側の建物が、「池子遺跡資料館」、入場無料である。

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「は〜ぅ♪」と言いながら(←言わんでもいい!)エレベータで3Fまで上り(詳しくは忘れたがエレベータにも色々怪しげな英文が書いてあった)、一部屋分の展示室、土器などの出土品や遺跡の写真、地図などが展示してある。
考古学に全く詳しくないなめこさんは、10秒ほどで部屋を出て(いや、もっといましたが内容についてはあまり記憶にございません。。。)、エレベータで下りて外に出る。(ご参考:池子遺跡群について

この先が「緑地エリア」、先程から見える山の上に見える紅白の塔は、米海軍補助施設の電波塔である。

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観音崎尾根 第1回 池上〜坂本町 休憩 坂本公園 [三浦散策]

ここでおまけ。

交差点の向こうに進む前に、坂本交番前交差点のすぐ南、坂本公園前交差点脇の「坂本公園」に寄ってみた。
おトイレもあるので、尾根探索をちょっと休憩するには持って来いである。

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上に上ってみる。

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残念ながら今は桜の季節ではない。

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なめこさんの腰にうにうにと来る探索に戻りますか。。。(以後、街中なのに階段の嵐です。第2回の記事をご覧ください)

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