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海がみたいわって Part2 [大田区ネタ]


このままずっとまっすぐ行って左奥に見える橋を渡れば、左側に見える昭和島に行けそうだが、そうはいかない。間に変な堀(貴船堀と言います)が切れ込んでいてそれを迂回しなければならないのである。

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この水門を渡れれば話が早いのだが、残念ながら柵で入れない。

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カラフルな水門、水門名は後でわかる。

右折、堀に沿って歩き、突き当りを左。

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さらに左、海の方向へ戻る。

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先程の水門の反対側。水門名が掲げてある。

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貴船水門」、まんまっちゃまんまだが、凝った名前をつける性質の施設でもないだろう。

海沿いの道。橋が見えてきた。

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大森東避難橋」という。津波やゴジラや使徒などが襲来したときの避難用の橋だろう。
残念ながらこの橋を渡って津波の襲来から避難してもすぐには高台がない。東京湾内のさらに内海なので津波がすぐに浸食してくることはないだろうが、ある程度の標高を持った高台は4〜5km西の池上まで無い。(大森山王の方が近いかも)

この橋の向こうに、もう一つ水門がある。「呑川水門」。だんだんスタイルが地味になってくるな。

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桜新町、九品仏、駒沢公園、洗足池などなどなどを水源とし、京急蒲田駅のすぐ下を流れている、大田区を代表する河川といえる呑川だが(多摩川はどうした)、こちらは呑川、本物(は?)呑川は、ここからさらに先に行った森ヶ崎の南、羽田空港に面した海老取川に流れている。

橋を渡る。向こうは昭和島である。

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左は先程の浜辺公園側(北側)。右は羽田空港側(南側)、右画像斜めに横切っている橋は、首都高速道路1号羽田線と羽田に行く東京モノレールである。

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昭和島に無事上陸!

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浜辺公園の浜辺橋からここまで約20分である。

昭和島のさらに先、東側に道路でつながっているのは「京浜島」である。昭和島を散策しつつ次はその京浜島を目指そう。

昭和島には、はっきり行って野球場と工業団地とモノレールしかない。(いやもっと何かあるだろ)
野球場と公園の間の道を行き、首都高(1号羽田線)の手前の道路を左折。

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横断歩道を渡り、首都高をくぐる。

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上に標識があるが、高速のこの少し先が湾岸線への連絡路の分岐である「昭和島ジャンクション」である。

人間はこのトンネルをくぐって首都高の反対側に出られるが、車はジャンクションを含む首都高の周りの道路を、島の端っこまでぐるぐる回らないと向こう側に行けない。このあたりの道路の構造の意図がいまいちわからないが、多分車で昭和島に来ることは一生無いだろうから放っておく。

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首都高をくぐって左へ。まもなく右側にモノレールの昭和島駅がある。

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モノヲタ(何それ?)にはたまらない、モノレールの車両基地がある。

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野球のクソガキども お子様たちが、蟻の大群のように通り過ぎ左前方の橋を渡っていった。

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ここには何度か来たことがあるが、前方の橋を人間が渡れるとは初めて知った(笑)
橋は例の海苔のふるさと館のある陸地に繋がっているようだ。渡った先は、本土(?)とはぺたっとくっついているが、地名的には「平和島」である。

クソガキ共 橋のことは無視して、道なりに右にカーブすると、先程駅と車両基地があったモノレールの線路?軌道?が現れる。いつも間が悪いのか、ここでまともなモノレールの写真を撮れたことがない。

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あ、来た(笑)。

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歩道の傍らに立っている「武蔵野の路」の道標と看板。

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今我々が歩いているのは、「武蔵野の路・大井・羽田コース」。この東京湾の人工的な埋立地が武蔵野なのかどうかはさておき、羽田空港天空橋方面から、呑川水門を貴船水門同様しっかり迂回し(笑)、大森東避難橋に至り、昭和島京浜島を経て城南島までのコースのようだ。

都内に存在するこの一連の「武蔵野の道」というものはパンフレットも出ているらしいが、オンライン上には、個人の方のサイトはいくつか見受けられるが、公式に言及されているところはほとんどない(かろうじて練馬区のサイトだけありました)。どうも現時点で真面目にやっているのかどうだか甚だ怪しい。いやそれに何が怪しいって、この看板のあっちこっちに何かを削除した形跡があるところが実に怪しいのである(笑)

そこで例によって削除された部分を高度なデジタル技術(笑)で、解析してみよう(やんの?)
まずは下部の説明部分だ。

羽田空港付近の多摩川河口から大田区城南島【ほにゃらら】までの湾岸埋立地を結ぶ約10.6kmの平坦なコースです。

この【ほにゃらら】の部分、レベルとコントラストを調整してみる。

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かろうじて真ん中の「バス」が読めるのだが、他の部分、皆さんおわかりになるだろうか?
そして地図の方だが、左上の城南島の部分(直角三角形っぽい島が城南島です)、この左脇にも何かを隠滅した跡がある。
こちらはそのままでも読めるだろう。

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「夢の島・お台場コース」と書いてある。え?元々グレーで書いてあるのであって、消したのではないのではないか?いやこれは明らかに消した跡である。実は2007年、10年ほど前の証拠写真がある。

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ズーム画像を別途貼るまでもあるまいと思うが(画像クリックで拡大します)、明らかに白地バックでしっかりと「夢の島・お台場コース」と書いてある。地図下部の説明文の例の箇所はこの時点でしっかり抹殺されているが、こちらは消し忘れたということか?

だがこの「夢の島・お台場コース」、城南島から海上を点線で走るのはどういうことだ?少なくとも私は忍者ではないので海上は歩けない。「海上国道」という言葉がある。要はひと繫がりにしたい国道が海に隔てられ、「船を使ってね」とか、距離がみじかければ「そのうち橋かけるからね」となっている部分のことである。このコースの場合も、城南島の点線スタートの部分から「お船に乗ってお台場まで渡ってね」ということなのだろうか。

先程の2007年の画像の説明文の抹消部分方のは、まだ上から貼ったばかりか、判読が微妙に可能になっている。

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「の海上バス発着場」と読める。これで繋がった。

羽田空港付近の多摩川河口から大田区城南島【の海上バス発着場】までの湾岸埋立地を結ぶ約10.6kmの平坦なコースです。

やはりこの「大井・羽田コース」の続きの「夢の島・お台場コース」は船に乗せるつもりだったのである。

だがここには船はない。航路もなければ、城南島には船着き場すら無いのである。役人が散策コースに航路を含めたは良いが、どう見ても採算性の良いコースではない。城南島は陸路のアクセスがものすごく悪い。けしからんほど実に悪い(このことは後ほどヘタレななめこさんが言及します(笑))。逆に向こう(お台場側から)からわざわざ船に乗ってくるようなところでもないのである(飛行機マニアにはたまらない場所ですが)。だから机上でプランを立てたのは良いが、誰も航路を作ろうとしなかったのではないか。

船の話は置いておいて、実はこの城南島とお台場の間には「中央防波堤」と呼ばれる埋立地があり、それらはトンネルで結ばれている。こちらの地図がわかりやすいだろう。「中央防波堤埋立地」は「中央防波堤内側」と「中央防波堤外側」に分かれている。「サーフィンUSA」ではない(それはもういい。城南島から「外側埋立地」までは「臨海トンネル」で結ばれ、そこから「内側」へはネットでぶっ叩かれそうな名称の「中防大橋」を渡り、そこからさらに第二航路海底トンネルをくぐればお台場とは陸続きである。そう、大田区から見てお台場は目と鼻の先なのだ。踊る大捜査線のレインボーブリッジのやつで、「蒲田へ通じるトンネル」というものが登場するが、おそらくこれらのトンネルがモデルだろう。お台場、フジテレビ(湾岸署ともいう(笑))の前の湾岸道路から南は江東区である。結果、城南島との間に挟まれた中央防波堤の領域は、江東区と大田区で領土争いになっている(笑)らしいが、関係ないのでここでは触れない。

いずれにせよ、初めてこの看板を見たとき(2007年の画像のとき)は、「夢の島・お台場コース」へはこのトンネルをくぐるのかな、と単純に思っていた。当時も現在も両トンネルは歩行者通行不可なのだが、そのうちくぐれるようになるんじゃね、と。だが今回「海上バス発着場」の部分を判読して(参考にさせていただいたサイトもあります)、そうではないことを認識した。

何だか役人間の連携がうまくいっていないのか、単に予算取りの手段なのか、それとも外郭団体の天から下ってきた方々の退職金稼ぎなのかよくわからないが、看板作るだけでもそれなりに予算がかかっているはずである。練馬区ほどとは言わないが、パンフ作ったのならどこにあるのか、どこに置いてあるのかとか(大田区のサイトを探したらまったく別パターンの散策コースが紹介されていた)、pdfに上げるとか、少しは真面目にやっていただきたい。

いつまでも主体性のない看板に関わっていないで、続きを歩こう。

昭和島ジャンクションから分岐した湾岸線への連絡路である。

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考えてみれば、先ほどの浜辺公園昭和島の間をだとかきゃあきゃあ言っていたが、湾岸道路はさらにその外側を走っているのである。もう何が何だかわからないが、とりあえず湾岸道路おそるべし。
向こうに見える赤い橋(京浜大橋)はこちらから京浜島に渡る橋ではない。京浜島へ渡る橋はもう少し歩くと見えてくる。

橋をくぐった先の右側が、画像はないが羽田鉄工団地第2地区である。第1地区というのは先ほどの野球場の先、首都高をくぐらないでまっすぐ行った先の左側にあるらしい。
鉄工団地の中をうにうに入って行くと、こちらからも昭和島の駅に入場できる。入場券買って昭和島駅構内を横断すれば、北に大回りしなくてもすむのかもしれないが、やったことはない。

橋が見えて来た。

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橋の名前は「京和橋」。昭和島から京浜島に渡る橋である。名称の由来は調べるまでもなく明らかだろう。

橋の上から羽田空港方面、右の陸地は昭和島、左の陸地は京浜島である。

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橋の右側を歩行したので、反対側の画像は無いが、せっかくなので2007年の画像を適当につなげてパノラマにしたものを貼っておこう。

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左の橋は、先ほどくぐった昭和島ジャンクションから湾岸線への分岐線、右側の赤い橋は、間に首都高の湾岸線をはさんだ湾岸道路、京浜大橋である。橋の向こうは一般に「大井ふ頭」と呼ばれる島である。島名が別にあるのかどうかは知らないが、非常に面積が広いので「島」じゃないのかもしれない(笑)。

そして我々はいよいよ京浜島に上陸である。昭和島に上陸してから25分である。

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